月2回の定例活動など、緑のダム北相模のさまざまな活動を紹介しています。
定例活動報告 第425回 (嵐山の森)
 夏の花々が咲き競っている。オオバギボウシ、ノカンゾウ、フジカンゾウ。そして神奈川県の花であるヤマユリが基地周辺のそこかしこに重そうな頭をもたげている。以前は盗掘の憂き目に合っていたヤマユリだが、このところずいぶんと増えたようだ。参加41名。
 この季節、雑草の勢いは凄まじい。スギナ、ツユクサ、クワクサ、ヤブガラシ、ハルジオン、イノコヅチ、イヌワラビ、カヤツリグサ、オオニシキソウなどなど。お花畑班はしばらくこれらのつわものと四つに取り組まなければならない。しかし、よいこともある。以前に播いておいたヤーコンが大きな葉を広げ、つるなしインゲンがたわわに実っているではないか。収穫は午後に回すとして、まずは草採りと風で倒れたグラジオラスを立て直す作業に取り掛かる。 木工班には加賀谷さんという初参加の女性が加わった。加賀谷さんは金沢美術工芸大学卒。環境デザインが専門とのこと。名前からして石川県出身のように思えるが、実は北海道生まれだそうである。いま働いている都会の緑の少なさにストレスを感じ、ここ嵐山に来たとのこと。濃い緑の中で、今日は桐の下駄づくりに励むよう。川田さん率いる他のメンバーは引き続き柱材のほぞ加工。長谷川大工さんはお休み。
 斉藤体験学校長のお顔を見るのは何か月ぶりだろう。しばらくご無沙汰していただけに懐かしい。樹名板用の材選びのため、仲間3名を引き連れての来訪である。樹名板は練馬区にある石神井公園に設置されるらしい。
昼食時、いつものかどや特製スープに加え、森林整備班・石井さんが対岸にある小原本陣の畑で早朝に採ってきたキュウリが振る舞われた。どのキュウリにも立派なトゲトゲが。すなわち新鮮な証拠。乾いた喉をうるおしてくれる。
午後、お花畑班はいよいよインゲンの収穫。短時間で袋一杯ほど採れたものの、どう分けようか? みんなに配るほどはないし。「そうだ、いつもお世話になっているかどやさんに届けよう」とのメンバーの鶴の一声で話は決まり。
若者たちの数はいつになく少ない。フォレストノバは8月10日に予定されている木工教室用の材選びと製材を行うが、チェーンソーの切れ味が芳しくなく、少し手こずっている様子。地球環境部には森林整備班の小林さんがつき、午前午後で計4本の伐倒。掛かり木の処理や材運び、材の皮むきまで行う活躍ぶりだ。
終礼時、これまた石井さんが採って来てくれた野菜の数々が並ぶことになる。キュウリの他、ニラ、オクラ、ミニトマト、ズッキーニ、インゲン、モロッコインゲン、間引きしたハクサイ等々。これらはもちろん参加者のお土産に。中学生たちも持ち帰っている。これはうれしい。
 解散後はお花畑のインゲンを抱えながら大勢でかどや食堂へ。通称「かどや会議」。会議といえば聞こえはよいが、単なる懇親の場、平たくいえば飲み会である。しばしの語らいのさなか、差し上げたはずのインゲンが何と天ぷらに化けてテーブルにのぼってきた。これには皆びっくり。文字通り花も実もある夏の一日となった。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 00:32 | - | - |
経営運営会議 議事録
【1】定例活動
A相模湖・嵐山の森
 (1)7月17日(第3日曜日):定例活動予定
 ◎定例活動
  [1]森林整備班:林内整備、担当:小林照夫
  [2]花畑班:整備、養蜂班
  [3]木工班:材の刻み継続、担当:川田浩
  [4]地球環境部:高井戸中5人、三鷹第二中10人、望星高校なし
   スモールロゴミル、チェーンソー組立・試運転・テストも行えれば
  [5]フォレストノバ数人、8月のイベント用の材料整理、倉庫整理報告
  [6]生命の森宣言、バスで参加者が来て体験を行う
 ◎8月7日(日)8日(月)のフォレストキッズスクールの準備孟宗竹容器(お椀・箸)作り:50個用の準備)
 (2)2016年8月21日(第3日曜日)定例活動予定通常通り
 (3)6月19日(日)総会:会場交流センター総会後、懇親会

B小原本陣の森
 (1)(報告)7月3日
  [1]参加者(AM2名):入山(三十三曲りの入口):広場・渓流整備8月フォレストキッズの準備、間伐用の2本選木。(枯れたクヌギの掛木が滑り落ちてきた)
  [2]PM:地球環境部が合流。渓流整備。(イノシシつき)。帰路:畑でキュウリ収穫
 (2)8月7日8日:フォレストキッズの為、定例活動は中止。
 (3)クマ避けとして携帯ラジオを用意する。

C知足の森(長福寺):地球環境部(三鷹第二中学)
 (1)(報告)7月3日(日)定例活動
  [1]AM:森林整備
  [2]PM:入山渓流整備(フォレストキッズの準備)。終了後、畑できゅうり収穫
 (2)8月6日(土):今回は8月7日(日)がフォレストキッズの為、1日前倒しの活動。
 (3)8月7日(日)8日(月)フォレストキッズ:地球環境部から補助者として7名程度参加予定。フォレストノバから4名、2日目からのみもあり。


DフォレストノバOB、OGリーダー:瀧澤・二藤
 (1)(報告)6月19日(日)定例活動報告(嵐山の定例活動日に実施):萩山の枝打ち
 (2)7月3日定例活動、集中会議(交流会館、6時間?)
  ◎名称「ForesTo Class」(森と暮らす)に決定
  ◎17時より、小原の方々(永井広紀、永井雅夫、小林幸治)と懇親会

E麻布大学との基本協定:(知足の森、GPS調査)
 新型のレシーバーの精度は上々。ForesTo Classも参加。
 原田研究室にてGISへ地図の読み込みを行っている。

F報告・その他
 (1)6月11日(土)22世紀やま・もり再生ネット報告会(石村、川田、石井、宮村)。三会堂ビルにてプレゼン。
 (2)フォレストキッズスクール、8月7日(日)、8日(月)協力者募集中。(7月28日(木)準備会打合せ、環境情報センター)
 (石村、宮村、内野、淵上、小林照夫、石井、川田浩)(協賛:小林さん、永井さん)
 (3)7月7日。津久井郡森林組合との情報交換。
◎梅もぎ、6月26日(日)は中止。(今年は実が落ちるのが2週間程度も早かったため)来年は6月上旬で。

【2】イベント&地域活動
 (1)桜まつり、環境ゾーン運営方法(運営委員会の検討)
 (2)環境まつり、フォレスノバが参加、ポスター展示、木工体験
 (3)本陣祭11月3日文化の日への参加依頼もありフォレストノバが参加
 (4)学大の積み木イベント9月3連休、武蔵小金井駅南口のイベントスペース
 (5)小菅村の林業研修も8月実施予定
 (6)学大から農園で教員指導を依頼され、内野理事が対応予定。

【3】理念活動、会議、補助金他
 サプライチェーン、相模川流域〜下流(鎌倉)(報告:石村)

【4】関連組織
 (1)森・モノ研
  [1]積み木レンタル[2]製材所[3]集成材[4]千木良小でも木工教室
 (2)「Forest Info」「林サ研」の組織の再編(WBJ)。
  [1]Wood Infoとの提携の明確化・強化(Wood info講習会に参加、全7回)。
  [2]7月5日、6日秩父計測実施。約2ha。
  [3]お弁当箱のスライサー作業。

【5】事務局・組織・会計の体制
 [1]新理事:原田公、兼松まゆみ、小林照夫。新監事:川田晃、総会承認済み
 [2]ニュースレター原稿(宮村)小原を小林理事、若者の森づくりをフォレストノバ、ForesTo Class、地球環境部の3本立てとする。

【6】継続案件
 会員募集:会員名簿の整備
 [1]会員名簿、7月末作業予定、メーリングリストへの参加依頼(会員の定義の見直し必要:定款改訂準備中(内野)
 [2]メーリングリスト整備(宮村)
 [3]森林ボランティア保険対応について、ForesTo Classも小原、嵐山参加者としてカウントする。
| kitasagami | 経営運営会議事録 | 20:05 | - | - |
定例活動報告 第424回 (知足の森)
 今月の定例活動では、小原の森で活動する森林整備班と知足の森で活動する地球環境部と合同で作業を行いました。午前中は先月の測量中に見つけた倒木の処理をなんとかしようとまずはその地点を目指しました。しかし、普段あまり手が入っていない森なので、そこまで行き着くまでの草刈りから始めました。まだまだ経験不足の中学生も多く、本格的な草刈りは初めてなので、ノコギリを振り回したり、刈り残しがあったり、となかなか前に進みません。そこで活躍したのが高井戸中学卒業生の高校生。先頭を切って草を刈っていき、そのあとを中学生たちがついていくという形に自然になっていました。目的の倒木ポイント、いや境界線に着く頃には多くの生徒がへばり気味でした。先月は測量しながらだったからか、観察が足らず見れば見れほど手に負えない大木。しかも2本。しかもその2本によって倒されているさらに3本。まずは枝を払おうと取りかかるもやはり無理じゃないのかという雰囲気が漂う始末。確かに2本の大木は沢をまたいで倒れていて、一番高い所で沢から4、5mはあろうかというところまでありました。直径も40センチ近いので、人が乗ってもびくともしません。さすがにこれはプロの手が必要との結論に至り、今回は枝だけ払っておくことにしました。逆に、このような大木をどう処理するのか、生徒たちには勉強になるのだと勝手に前向きに考え、午前の作業はここまでとしました。
 午後からは8月に相模原市環境情報センターと共催するフォレストキッズスクールで使用する沢のチェック。ということにして、暑いし沢で遊ぶか、と生徒たちは意気揚々と沢に入ったところ、沢の下流で騒いでいる生徒たちが。どう見てもほ乳類の内蔵と思われる固まりに虫がたかっています。すると今度は上流でまた違った歓声(悲鳴?)が。沢の深くなっているところにイノシシが沈められていたのです。しかも丁寧に名札と連絡先が(イノシシではなく獲った方のもの)。この近辺で仕留めて、中身を取り出し、寄生虫を払ったり、本体そのもののを冷やすために沢に沈めていたようです。何も考えず沢で騒いでいた生徒たちは、自然ではいきなり騒いだり遊んではいけないんだと反省しきり。まだ元気が残っている生徒と卒業生で上流をめざし、ここなら遊べるだろうというスペースを整理してこの日の活動を終えました。知足の森も小原の森も相模湖駅から徒歩圏内にあるにも関わらずこれだけ多彩なフィールド、そこでの出来事があることには毎月驚かされます。毎月毎月生徒たちが夢中で活動に参加してくれるのも分かる気がします。世間ではスマートフォンの画面を見ながら何かを探すゲームが流行っているようですが、森にはどんなアクシデント、出来事が待っているかは分からず、まだ彼らはその対処法や心構えができていませんが、その姿勢が身についたときに今よりももっと森を楽しめる、自分で楽しめる方法を見つけられるのではないかと思っています。そして、そうなるまでは活動を続けていかねばならないと、沢に沈められているイノシシを眺めながら決意を新たにした定例活動になりました。ちなみに生徒たちに森となんとかGOとどちらが面白いか聞いてみた所、「間違いなく森」と答えてくれました。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(知足の森) | 00:31 | - | - |





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