月2回の定例活動など、緑のダム北相模のさまざまな活動を紹介しています。
定例活動報告 第412回 (嵐山の森)
 中央線の電車が多摩川に差しかかる頃、車窓からは西丹沢の大室山を従えた純白の富士が遠くにはっきり望まれる。今年最終の活動にふさわしい日和だ。今日は日大から生態学実習の学生たち20名の参加もあり、総勢71名とやや多め。
 お花畑班は先月に引き続き剪定を終えた梅の枝の片づけを行う。その傍ら、先月に種播きしたカキ菜がびっしりと隙間なく芽を出していたのには驚いた。次回は間引きの必要がありそうなほど。春に咲く黄色の花も美しいが、葉脇から出た花芽をさっとゆで、出汁醤油であえてお浸しにするとたいへん美味なので今から収穫が楽しみ。花も実もあるお花畑班である。
 大学生の連合チームであるフォレストノバはOBを含め、このところ各班に分かれての作業が目立つ。材の仮置き場建設が中でも顕著だ。今回も川崎さん、淺野君、治田君たちが長谷川大工さんの指導のもと柱材のほぞ切り、組み合わせに専心している。が、思いのほか作業がはかどっていないこともあり、材が雨に濡れ腐ってしまう恐れがあることを考慮し、在来工法にこだわることのない方向も視野に入れている。生命の森宣言東京は基地に近いA地区でボサ刈りと間伐。
 昼食には相模湖駅前・かどや食堂特製のダイコン、ニンジン、サトイモの入った具沢山のスープが参加者のお腹を満たしてくれる。いつもながら有り難い。この間、何名もが近くにある山主・鈴木さん経営の野菜直売所で買い物をする。ユズ、クルミ、聖護院ダイコン。
 午後から日大勢は嵐山山頂に登り、その足で帰る予定。目立ったのはカブトムシ牧場の管理班だ。まずは四角い囲いの中にできた腐葉土を取り出す。これは畑の肥料に。寒い季節、もうカブトムシの幼虫はいないと思ったが、なんと108匹も棲んでいた。これは図らずも煩悩と同じ数(だから何なの?)。その後、クリ畑に積もった落ち葉をブロアーで集め囲いの中に投入する。久しぶりに顔を見せてくれた体験学校長の斎藤さん、ノバの女子学生2人、いつもお子さん達と一緒に参加される富永一家の働きのお蔭で作業は完了。安心して新年を迎えられる。
 一方、苦戦を強いられたのは森林整備班。「森の積木」用ヒノキを3本ほど伐る予定であったが、最初の1本でつまずいた。密に繁る森の中、しかも樹高22m、元口40数cmもの木を伐るのは精鋭部隊ぞろいの整備班にとってもそう簡単ではない。残念ながら掛かり木になってしまった。午後からはお花畑班のメンバーも合流して総力戦の様相。その甲斐あって何とか無事に処理できた。玉切りまで行い、こちらもよい新年を迎えられそう。望星高校はトチノキの毎木調査、地球環境部は伐った材の皮むき作業と高い尾根上で24本もの間伐を行った模様。
師走の空の下、どの班も充実した作業を終える。後には石村夫人手づくりのお汁粉が待っていた。これは恒例の行事。気温が下がってきたこともあり皆、身も心も温まりながら帰路についた。来年も実り多い年でありますように。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 08:54 | - | - |
経営運営会議 議事録
【1】定例活動
 A相模湖・嵐山の森
(1)12月20日(第3日曜日)定例活動
◎定例活動
  [1]森林整備班:作業道整備
・杉2本、ヒノキ1本択伐採・玉切り(製材立米スギ0.7、ヒノキ0.3)):有馬さん「太いヒノキ材」1m3:出荷は1月?、間伐直後のスギ(緑)ヒノキ(赤)の見分け方法としてスプレーで印をつけるか
  [2]花畑班:整備。
  [3]木工班:間伐材仮置き場。4名参加。材の刻み、継続。(発電機整備?)
  [4]地球環境部:高井戸中10人、三鷹第二中5人、枝打ち
  [5]フォレストノバ:7人、桂北小学校の先生が同行、カブトムシ幼虫の確認
  [6]生命の森宣言:数名の予定

(2)2016年1月17日(第3日曜日)定例活動
  [1]新年挨拶(山主:鈴木様)、新年の会も予定16:30〜
  [2]森林整備班:スギ・ヒノキ伐採材を有馬さんへ出荷(軽トラ使用。350kg×2回)

(3)その他
 報告:高輪台高校スーパーサイエンスハイスクールSSH、森林実習11月14日土曜終日嵐山、(内野、宮村)
 事前学習11月10日(宮村)、19日事後学習(内野、宮村)
 寺跡付近は胸高直径が増えていないようなので、間伐が必要である

B小原本陣の森
 〇報告:12月6日AM道標の表示整備(北回り)。(高井戸中5名参加)
  PM:大久保沢の奥の新作業道を登り→孫山→長福寺に抜けた。
  大久保沢コースは、非常に良いハイキングコースになる。(尾根の手前10mの道は未施工)永井広紀さんと相談が必要。
 (1)1月3日は、杜の神様の休日の為、活動中止。
 (2)(1月)永井宏一さんの森を調査予定

C知足の森(長福寺):地球環境部(高井戸中OB&三鷹第二中学)
 〇報告、12月5日臨時繰上げ活動(宮村)、年度末報告会を予定

D麻布大学との学術協定
 27年度活動報告会の打ち合わせ12月21日月曜日を予定(石村と)
 サプライチェーンについてのシンポジウム、ステークホルダーを集めたワークショップを継続的にやりたい、年度内に最初の1回を開催したい

【2】イベント&地域活動
 [1]桂川、相模川流域協議会シンポジウム、分科会でフォレストノバが事例報告
 [2]フォレストノバ、12月12日木工教室、橋本で予定
 [3]相模原市民桜まつりへの参加:来年4月2日3日準備は?
 [4]ゴルフ緑化促進会と協働でゴルフと環境を考えるワークショップを開催

【3】理念活動、会議、補助金他
 [1]11月17日(火)さがみはら生物多様性会議第2回(川田)
 [2]積水ハウス助成金エントリー予定

【4】関連組織
 [1]森・モノ研:相原小向けコースター制作90枚〜100枚(丸茂)
 [2]「Forest Info」、林サ研:上野原市「実践型地域雇用創造事業」。12月10日、旧波多野製作所にスライサー搬入。
計測:東大との調査、新潟での私有林計測実施(11月12日13日)
| kitasagami | 経営運営会議事録 | 00:07 | - | - |
定例活動報告 第411回 (小原本陣の森)
 中学生5名が「知足の森」の活動は、前日に繰り上がったのを知らずに、相模湖駅に集合。急遽、小原の活動に合流することになった。冬至の2週間前頃は、日の入りが年間で最も早く16時30分頃なので、午後の作業は早目に切り上げる必要がある。
 小原の郷を経由し基地までは、大人は徒歩で万歩計の歩数を増し、中学生はバス。小原の郷で落合って基地に到着。ミーティング後、午前中は数か月間取り組んできた孫山のハイキングコース(北回り)の道標設置の仕上げとして、大久保沢の入口の道標のプリント文字の貼付けと、さらに奥の道標2本の設置を行った。これで予定の道標の設置は完了したので、来年からは、活動状況に合わせてハイキングコースの整備に取り組むことが出来る。
 午後は作業はせずに、帰路として小原の基地から尾根を越えて長福寺を目指すことにした。小原の森の活動と知足の森(長福寺:中学生)の活動はいずれは統合することを目指している。中学生の参加で、相互の位置関係や距離感を確認しておく良い機会である。まず、大久保沢の奥の新しい作業道を登りながら孫山へ向かった。緩い登り道で何回か折り
返した。中学生達は、近道すると急斜面を足を滑らせながら登っていたが、中には作業道を
歩けば良かったと弱音を吐くのもいた。作業道は尾根近くで行き止まりになっていたが、藪漕ぎして10m位登ると、見慣れた明王峠からの尾根道のハイキングコースに出た。さらに5分位で孫山の頂上に到着した。
 晩秋の孫山は静かで、落ち着いた空気で溢れていた。南コースを下りながら、長福寺の目印になる測量杭を捜した。
 測量杭が見つかり、中学生達は急斜面の藪の中を滑りながら下って行った。暫くすると後姿も見えなくなった。長福寺の前の一般道で全員の無事を確認し、解散した。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(小原本陣の森) | 08:49 | - | - |
定例活動報告 第411回 (知足の森)
 今月の知足の森の活動では、小原本陣の森定例活動の報告でもありましたように、連絡がうまくいかず、小原のほうへ、参加する中学生と、知足の森の定例活動に参加する中学生に分かれて作業を行いました。知足の森のほうへの三鷹市の中学生が中心となって活動を行いました。まだ12月はじめということもあり、長福寺の入り口は見事な紅葉が広がっており、作業前にしばし見とれてしまいました。
 作業自体は今回、初めて参加する中学生もいたので、一から丁寧に取り組むことにしました。ノコギリを持つのも初めて、斜面での作業も初めて、ということで、かなり戸惑っていたように見えました。しかし、そこは若さゆえか、あっという間に他の中学生と混じり、作業を続けていました。今回は広葉樹の区画の除伐を行ったので、大きな木を切ることはなく、各自で作業を進められたということもあり、思う存分作業を楽しんでいたように見えました。そのような過ごし方をして、午前中の作業で自身をつけてもらったところで午後からはいよいよ大物に挑戦しました。10本は出ているであろう萌芽更新の芽を一人ずつ切っていき、手入れを完了しました。みんなで力を合わせ作業をする、その成果を共有する、初めて参加してくれた中学生にもその実感を持ってもらえた活動になりました。次回の嵐山にも必ず参加する、と宣言し今回の作業を終えました。これからの活動が楽しみになるメンバーがまた一人増え、来年入ってくる新入生の指導をしてくれる姿が今から楽しみです。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(知足の森) | 08:51 | - | - |





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