月2回の定例活動など、緑のダム北相模のさまざまな活動を紹介しています。
定例活動報告 第408回 (嵐山の森)
 山の樹々がわずかに色づき始めている。今日は森林整備班の石井さんがお休みのため、昼食用のかどや食堂のスープを車で運ぶことができない。さあ、どうする。やはり手で持っていくしかないだろう。10リットルはありそうな寸胴鍋ふたつ。ひとつは元山男の小林さんが軽々と下げていくが、もうひとつは美男ゆえに力の足りない他のメンバーが代わるがわる二人がかりで運ぶことに。相模湖駅前から嵐山に着いた時にはひと仕事仕終えた気分であった。
 さて、作業をするにはもってこいの日和だ。参加は41名。今回ははるばる石川テレビからフォレストノバを中心とした本会の取材がある。環境保全に関わる団体を番組で紹介するのが目的。放映は今年中とのことで、実に熱心に各班の活動を見回っている。
 お花畑班は先月に引き続き柿の実の収穫と梅の剪定を行う。その傍ら、ふと目を上げるとまるまると太ったジョロウグモが何頭も梅の枝に網を張っていた。クモはその姿形から嫌われがちだが、この虫が元気で暮らしているのは餌になる昆虫が多いということ。つまり環境がよく保たれている証にほかならない。嵐山の森はやはり豊かだ。
木工班も先月同様、材の仮置き場用の柱材のほぞ切りに励んでいる。大工の長谷川さんが朝しか顔を出せなく、後はフォレストノバ、ノバOB・淺野君たちでの作業だが、ここで問題が発生。柱材になんとシックイタケが生えていたのである。もしや材が腐っているのでは。急いで金属タワシでこすり落としたが、さて。イベントに使う丸太材を取りにきた金子建設さんいわく「伐った木は横にしておくと腐りやすい。でも、これだけ太ければ辺材が少しくらいキノコにやられても強度的には問題ないでしょう」(写真右上)。
 森林整備班は「森の積木」のための選木、広葉樹の間伐に専念。場所は養蜂の箱が置いてある辺り。といっても今はもうハチはいない。いつの間にかどこかに散ってしまったらしい。樹冠が繁り、暗い森になってしまったのが原因なのでは、ということで始めた作業である。コナラ、トチノキ、イヌザクラなど計10本ほど(写真左・中)。おかげで森はずいぶん明るくなった。伐ったコナラにはシイタケ、サクラにはヒラタケを後で植えることにしよう。
 昼食後、またふと目を上げると今度はクモではなくノバOBの治田君が倉庫の屋根の上で工具を扱っている(写真右下)。バイオリンならもっと面白いのだが、屋根の補修も大事な仕事。生命の森宣言東京は以前に倒しておいた材の玉切りと搬出。
 さて地球環境部には今日は強力な助っ人が加わった。2年前まで北都留森林組合に勤務していた室岡さん。プロ中のプロである。普段は伐れないような径の木に挑戦したいと宮村顧問はやる気満々。現場はかなりの急斜面だが、大人も中学生もものともしない(写真右中)。
 終礼前、生命の森の田崎さんが「変わったチョウがいますよ」と知らせてくれた。何とアサギマダラではないか。日本で唯一渡りをし、ふうわりふうわりと飛ぶ優雅な姿が人気のチョウ。何年も嵐山に通っているが、ここでアサギマダラを見るのは初めてかもしれない。他のメンバーも興味深そう。解散後、栗畑で大きな喚声が上がる。石川テレビによるフォレストノバ集合の撮影であった。お疲れさま。虫も、集まった人々も多種多様な嵐山である。


| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 23:54 | - | - |
経営運営会議 議事録
2月より経営運営会議は、麻布大学9号館4階会議室で行っています。

【1】定例活動
A相模湖・嵐山の森
 (1)10月18日(第3日曜日):定例活動
 ◎定例活動
  [1]森林整備班:作業道整備
   ・積み木用の太いヒノキ材の調査、伐採、土場へ搬出:森モノ研「太いヒノキ材」(11月以降でも良い。1m3)
   ・ミツバチの巣箱の廻り伐採:下記の説がある。日本ミツバチの巣箱は適度の日当りの場所であること。300m以内に巣があれば戻ってくる可能性がある。
   ・倉庫屋根修理(タッピングネジ準備済み。川田、他1名)
  [2]花畑班:整備・養蜂班
  [3]木工班:間伐材仮置き場。材の刻み:継続
  [4]地球環境部:高井戸中10人、三鷹第二中5人、望星高校なし、北都留森林組合OBより技術指導
  [5]フォレストノバ:10人、石川テレビの取材が入る、なみすけの森→フォレストノバの森まで約10本?
  [6]生命の森宣言:数人
  [7]カブトムシ牧場:落ち葉集め(栗のイガ)
  [8]9月後半の嵐山イベント報告

 (2)2015年11月15日(第3日曜日):定例活動
   積み木用伐採ヒノキ材搬出・運搬

B小原本陣の森
〇報告:10月4日道標の設置14本未完(北回り)、GPS付写真で記録済み
 (1)11月1日は山頂から下りながら、道標の追加場所で材料を現地調達し制作・設置。
 (チェーンソー、その他。製作用道具。ツルハシ、ダブルスコップ、スコップ、カケヤ)
 (2)11月1日小原ハイキングコース、知足の森のGPS計測(目的ハイキングコースの見直し:大久保沢林道)
 (3)永井宏一さんの森を調査予定(道標設置後にハイキングコース整備・草刈)

C知足の森(長福寺):地球環境部(高井戸中OB&三鷹第二中学)
〇報告10月4日(日)小原に参加(1名)
 (1)2015年11月1日(第3日曜日)定例活動:知足の森/手入れ。計測。
 (2)12月6日、5日に変更の可能性あり

D麻布大学との学術協定:知足の森、GPS記録
 27年度活動報告会の下相談を予定(石村)


【2】イベント&地域活動
 11月3日小原宿本陣祭:フォレストノバ、OBも動員
 11月8日川崎ネイチャーフェスティバルにも参加

【3】理念活動、会議、補助金他
 (1)(報告)8月27日ドローン打合せ:東農大(石村、川田)
 (2)9月14日「議題:流域サプライチェーン構築(森林・林業の復権に向けて)」
   山梨県富士・東部林務環境事務所、県森連/杉本会長、山梨県林務関係者6人。東大/酒井先生
 (3)10月6日(火)さがみはら生物多様性会議 発足準備会
 (4)10月5日(月)サプライチェーン打合せ:鎌倉/兼松、石村、川田

【4】関連組織
 森・モノ研:相原小学校嵐山体験受け入れ
 「ForestInfo」、林サ研:上野原市「実践型地域雇用創造事業」。計測業務、東大新潟演習林(11月)

【5】事務局・組織・会計の体制
 [1]FSC非更新:(10月ニュースレターにて報告)/HPの訂正必要。(宮村)コメント再チェックする
 [2]9月21日:緑のダム北相模の組織改造検討。事務局案作成を年内→運営会議→理事会(3月開催予定)→総会(来年度6月)の順で手続きする。
 [3]10月31日予定:会計管理(領収書整理、予実管理)打合せ。谷田部会計事務所へ委嘱を検討する。
| kitasagami | 経営運営会議事録 | 23:55 | - | - |
定例活動報告 第407回 (小原本陣の森)
 夏の暑さが終わりを告げ、秋らしい陽気になってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 10月4日に行われた小原定例活動では、緑のダム北相模の石村さん、川田さん、小林さん、角田さんの4名と中学生1名、ForestNova☆が2名、合わせて7名が参加しました。今月は知足の森の活動が行われなかったため、中学生も合流です。活動内容としては、前回に引き続いてハイキングコースに作成した道標の設置作業を行いました。前回、道標を持ってハイキングコースを確認した際に、登る道を間違えてしまったので、今回は全員で慎重に確認しつつ設置作業を行いました。
 まずは本格的なハイキングコースに入るための入り口が非常に分かりにくかった為、そこを確認して分かり易いように道標を設置しました。今回のハイキングコース用の道標は下の方が杭状になっていない為、設置する際にはダブルスコップと呼ばれる道具を用いて、穴を掘り設置しました。登るときには正規の道で登る班と、前回の活動時に道を間違えて途中まで登った時に置いてきてしまった道標と、正しい道との合流地点に置いてある道標を回収する班とに分かれて行動しました。正規の道で登る班は、登りながら設置する作業を行いました。2班の合流後、ハイキングコースを上まで登りきった場所から孫山へ向かう道に道標を設置しました。この道は距離があるのと、分かり難く、迷い易い道でした。
 今回の作業では作成していた15本全てを本設置・仮設置を完了しました。しかし、実際に設置しながら登った結果、思った以上に迷いそうな枝道が多く、道標が予定以上に必要となり、道標が足りず、道標と道標の間が随分空いてしまいました。
 正しい道を確認して判り易く道標を設置したにも関わらず、帰り道で一回迷ってしまいました。途中で気が付いて元の道に戻ることが出来ましたが、15本ではなかなか道が分かりにくかったので、次回の活動からは迷わないために必要な分を追加で作成する予定です。 ハイキングコースの作業では、道がわかり難いということもあって、よく迷ってしまうことが多かったので、これからまた道標を作成するにあたってハイキングコースを地図等で確認してみても良いと思いました。また、最近小原定例活動の参加者が少ないので、少人数でも効率よく作業ができる方法なども模索していきたいです。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(小原本陣の森) | 23:52 | - | - |





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