2015.07.19 Sunday
定例活動報告 第402回 (嵐山の森)
関東地方に梅雨明け宣言が発表された。ネムノキのピンク色の花が夏の青空に映えている。暑い。それでも嵐山には54名が集まった。
今日は生協の宅配「パルシステム神奈川ゆめコープ」から3名の参加がある。パルシステムの組合では環境ボランティアの創設をめざしているとのことで、身近な例を見学するためここ嵐山を訪れた由。初参加の西岡さんも加わり、私は4名を各班の作業現場にご案内することとなった。
まずはお花畑班。この季節は繁茂する雑草との闘いだが、メンバーは決して若いとはいえない3名のみ。暑さに身体がまだ慣れていないこの季節には会のスローガンに従い「急がず、無理せず、ぼちぼち」やらないと若者でも倒れてしまう。草むしり、レッドロビンの刈り込み、そして5月に播いたツルナシインゲンの初収穫。インゲンは石村夫人のお土産に。
森林整備班は森の積み木をつくるため玉切りにした間伐材を軽トラに載せている。はるばる山梨県都留市にある製材所へと運搬するのだ。運転手は石井さんとフォレストノバOBの治田さん。パルシステムの方々から整備班に質問がとぶ。トラックを見送ってからは、残りのメンバーで一部荒れていた径路整備を行ったようである。
一方、材の仮置き場では木工班とフォレストノバがいつものように共同でほぞ切り、墨付け作業に取り組んでいた。角材であれば簡単なのだが、相手が丸太だけに悪戦苦闘を強いられなければならない。
さて本日、パルシステムの方々の興味をもっとも惹いたのは、地球環境部と望星高校との合同チームである。中学生、高校生といった若者たちがどのようにして木を切り倒していくのか、誰でも気になるところだろう。寺跡先の急傾斜地で作業は行われていたため、私たちは下から見上げるよりほかなかったが、遠くからでも生き生きとした活動の様子を伺い知ることができ、4名はいかにも満足そう。その表情を見て私も満足。ちなみに、この日は4班に分かれた。懸かり木こそ2本出たものの、最終的にはそれぞれの班が1本ずつ伐倒したようである。と、ここまで来たところでパルシステムの方々の見学は終了。
午後、森林整備班から知らせを受けた。午前中に運んだ材がヒノキばかりで、必要なスギは1本のみであったという。そんなぁ、ヒノキじゃいけないの? スギより高価なのに。ということで運送第2便の準備作業を取材していると、後ろから櫻井先生に呼びとめられた。息子さんと4歳の甥御さんである省吾君がいま嵐山に到着したとのこと。目的は昆虫採集らしい。
省吾君が虫に目覚めたのは最近のこと。図鑑もたくさん持っていて、ありとあらゆる虫に興味があるようだ。こんな子は近頃あまり見かけないなあ、大事にしなければなどと感心しているうちに、どうやらこちらも協力しないといけないような雰囲気になってきた。まあいいか、櫻井先生にはお世話になっているし、虫探しは嫌いじゃないし。
しばらく4人で林縁を散策する。すると森林整備班のメンバーがカブトムシを捕まえてきてくれた。好スタートである。その後、センチコガネやキマワリ、ショウリョウバッタ、ゾウムシなどが現れる。セミのぬけ殻を集めたり、臭いシデムシを触ろうとしたり、カナヘビ(虫じゃないけど)に逃げられたり……。結局、仕舞いまでお付き合いすることになった次第。
さて、終礼のために基地に到着した時のこと。ふとクヌギの木を見上げると、高いところにカナブン、ルリタテハ、そして国蝶であるオオムラサキの姿が見えるではないか。蝶は無理でも何かが採れるかもしれない。思い切り幹を蹴飛ばしてみる。すると何かがドサリと地上に落ちた。なんとまたもやカブトムシ(もちろん雄)ではないか。素晴しいエンディング! それにしても木の幹を蹴飛ばしたりしたのは何年ぶりのことだろう。
この日、私たちが虫探しをしている間、森のなかでは5人の幼い子供たちがノバの世持さんの周りを無邪気に遊びまわっていた。時の流れが一瞬とまり、何か尊いものが目の前に現れたようなひとときであった。
今日は生協の宅配「パルシステム神奈川ゆめコープ」から3名の参加がある。パルシステムの組合では環境ボランティアの創設をめざしているとのことで、身近な例を見学するためここ嵐山を訪れた由。初参加の西岡さんも加わり、私は4名を各班の作業現場にご案内することとなった。
まずはお花畑班。この季節は繁茂する雑草との闘いだが、メンバーは決して若いとはいえない3名のみ。暑さに身体がまだ慣れていないこの季節には会のスローガンに従い「急がず、無理せず、ぼちぼち」やらないと若者でも倒れてしまう。草むしり、レッドロビンの刈り込み、そして5月に播いたツルナシインゲンの初収穫。インゲンは石村夫人のお土産に。
森林整備班は森の積み木をつくるため玉切りにした間伐材を軽トラに載せている。はるばる山梨県都留市にある製材所へと運搬するのだ。運転手は石井さんとフォレストノバOBの治田さん。パルシステムの方々から整備班に質問がとぶ。トラックを見送ってからは、残りのメンバーで一部荒れていた径路整備を行ったようである。
一方、材の仮置き場では木工班とフォレストノバがいつものように共同でほぞ切り、墨付け作業に取り組んでいた。角材であれば簡単なのだが、相手が丸太だけに悪戦苦闘を強いられなければならない。
さて本日、パルシステムの方々の興味をもっとも惹いたのは、地球環境部と望星高校との合同チームである。中学生、高校生といった若者たちがどのようにして木を切り倒していくのか、誰でも気になるところだろう。寺跡先の急傾斜地で作業は行われていたため、私たちは下から見上げるよりほかなかったが、遠くからでも生き生きとした活動の様子を伺い知ることができ、4名はいかにも満足そう。その表情を見て私も満足。ちなみに、この日は4班に分かれた。懸かり木こそ2本出たものの、最終的にはそれぞれの班が1本ずつ伐倒したようである。と、ここまで来たところでパルシステムの方々の見学は終了。
午後、森林整備班から知らせを受けた。午前中に運んだ材がヒノキばかりで、必要なスギは1本のみであったという。そんなぁ、ヒノキじゃいけないの? スギより高価なのに。ということで運送第2便の準備作業を取材していると、後ろから櫻井先生に呼びとめられた。息子さんと4歳の甥御さんである省吾君がいま嵐山に到着したとのこと。目的は昆虫採集らしい。
省吾君が虫に目覚めたのは最近のこと。図鑑もたくさん持っていて、ありとあらゆる虫に興味があるようだ。こんな子は近頃あまり見かけないなあ、大事にしなければなどと感心しているうちに、どうやらこちらも協力しないといけないような雰囲気になってきた。まあいいか、櫻井先生にはお世話になっているし、虫探しは嫌いじゃないし。
しばらく4人で林縁を散策する。すると森林整備班のメンバーがカブトムシを捕まえてきてくれた。好スタートである。その後、センチコガネやキマワリ、ショウリョウバッタ、ゾウムシなどが現れる。セミのぬけ殻を集めたり、臭いシデムシを触ろうとしたり、カナヘビ(虫じゃないけど)に逃げられたり……。結局、仕舞いまでお付き合いすることになった次第。
さて、終礼のために基地に到着した時のこと。ふとクヌギの木を見上げると、高いところにカナブン、ルリタテハ、そして国蝶であるオオムラサキの姿が見えるではないか。蝶は無理でも何かが採れるかもしれない。思い切り幹を蹴飛ばしてみる。すると何かがドサリと地上に落ちた。なんとまたもやカブトムシ(もちろん雄)ではないか。素晴しいエンディング! それにしても木の幹を蹴飛ばしたりしたのは何年ぶりのことだろう。
この日、私たちが虫探しをしている間、森のなかでは5人の幼い子供たちがノバの世持さんの周りを無邪気に遊びまわっていた。時の流れが一瞬とまり、何か尊いものが目の前に現れたようなひとときであった。