月2回の定例活動など、緑のダム北相模のさまざまな活動を紹介しています。
定例活動報告 第402回 (嵐山の森)
 関東地方に梅雨明け宣言が発表された。ネムノキのピンク色の花が夏の青空に映えている。暑い。それでも嵐山には54名が集まった。
 今日は生協の宅配「パルシステム神奈川ゆめコープ」から3名の参加がある。パルシステムの組合では環境ボランティアの創設をめざしているとのことで、身近な例を見学するためここ嵐山を訪れた由。初参加の西岡さんも加わり、私は4名を各班の作業現場にご案内することとなった。
 まずはお花畑班。この季節は繁茂する雑草との闘いだが、メンバーは決して若いとはいえない3名のみ。暑さに身体がまだ慣れていないこの季節には会のスローガンに従い「急がず、無理せず、ぼちぼち」やらないと若者でも倒れてしまう。草むしり、レッドロビンの刈り込み、そして5月に播いたツルナシインゲンの初収穫。インゲンは石村夫人のお土産に。
 森林整備班は森の積み木をつくるため玉切りにした間伐材を軽トラに載せている。はるばる山梨県都留市にある製材所へと運搬するのだ。運転手は石井さんとフォレストノバOBの治田さん。パルシステムの方々から整備班に質問がとぶ。トラックを見送ってからは、残りのメンバーで一部荒れていた径路整備を行ったようである。
 一方、材の仮置き場では木工班とフォレストノバがいつものように共同でほぞ切り、墨付け作業に取り組んでいた。角材であれば簡単なのだが、相手が丸太だけに悪戦苦闘を強いられなければならない。
 さて本日、パルシステムの方々の興味をもっとも惹いたのは、地球環境部と望星高校との合同チームである。中学生、高校生といった若者たちがどのようにして木を切り倒していくのか、誰でも気になるところだろう。寺跡先の急傾斜地で作業は行われていたため、私たちは下から見上げるよりほかなかったが、遠くからでも生き生きとした活動の様子を伺い知ることができ、4名はいかにも満足そう。その表情を見て私も満足。ちなみに、この日は4班に分かれた。懸かり木こそ2本出たものの、最終的にはそれぞれの班が1本ずつ伐倒したようである。と、ここまで来たところでパルシステムの方々の見学は終了。
 午後、森林整備班から知らせを受けた。午前中に運んだ材がヒノキばかりで、必要なスギは1本のみであったという。そんなぁ、ヒノキじゃいけないの? スギより高価なのに。ということで運送第2便の準備作業を取材していると、後ろから櫻井先生に呼びとめられた。息子さんと4歳の甥御さんである省吾君がいま嵐山に到着したとのこと。目的は昆虫採集らしい。
 省吾君が虫に目覚めたのは最近のこと。図鑑もたくさん持っていて、ありとあらゆる虫に興味があるようだ。こんな子は近頃あまり見かけないなあ、大事にしなければなどと感心しているうちに、どうやらこちらも協力しないといけないような雰囲気になってきた。まあいいか、櫻井先生にはお世話になっているし、虫探しは嫌いじゃないし。
 しばらく4人で林縁を散策する。すると森林整備班のメンバーがカブトムシを捕まえてきてくれた。好スタートである。その後、センチコガネやキマワリ、ショウリョウバッタ、ゾウムシなどが現れる。セミのぬけ殻を集めたり、臭いシデムシを触ろうとしたり、カナヘビ(虫じゃないけど)に逃げられたり……。結局、仕舞いまでお付き合いすることになった次第。
 さて、終礼のために基地に到着した時のこと。ふとクヌギの木を見上げると、高いところにカナブン、ルリタテハ、そして国蝶であるオオムラサキの姿が見えるではないか。蝶は無理でも何かが採れるかもしれない。思い切り幹を蹴飛ばしてみる。すると何かがドサリと地上に落ちた。なんとまたもやカブトムシ(もちろん雄)ではないか。素晴しいエンディング! それにしても木の幹を蹴飛ばしたりしたのは何年ぶりのことだろう。
 この日、私たちが虫探しをしている間、森のなかでは5人の幼い子供たちがノバの世持さんの周りを無邪気に遊びまわっていた。時の流れが一瞬とまり、何か尊いものが目の前に現れたようなひとときであった。

| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 13:39 | - | - |
経営運営会議 議事録
2月より経営運営会議は、麻布大学9号館4階会議室で行っています。

【1】定例活動
A 相模湖・嵐山の森
(1)7月19日(第3日曜日)
◎体験学校:(神奈川県より委託予定)
 パルシステムから見学者がある。
◎定例活動
 [1]森林整備班:・林内整備(伐倒材加工:積み木用/2m材に玉切りする。軽トラ1台分350kg。
  淵上さんが先導し、製作所(都留市:嵐山から約26km、約51分)に運び積み木に加工。(軽トラ運転士募集)
  ・宮村さん依頼の材下し(林内⇒径路まで、北都留森林組合)
  ・北都留森林組合が下ろした分については現況を確認する
 [2]花畑班:整備、養蜂班
 [3]木工班:間伐材仮置き場。材の刻みは継続
 [4]地球環境部:高井戸中10人、三鷹第二中5人、望星高校予定なし
 [5]フォレストノバ10人
 [6]生命の森宣言数人
 [7]カブトムシ牧場:桂北小へ、ただしカラス被害も多い
(2)8月16日(第3日曜日)
◎8月の嵐山イベント:
 [1]8月11日(火)〜12日(水)1泊2日でフォレストキッズスクール(11日小原、12日嵐山:応援者募集)
 [2]JFIK:身近な自然を訪ねて8月19日(水)、22日(土)
 [3]フォレストノバ:エココン参加団体とワークショップなど、8月22日、緑のダムは担当:宮村
また定例活動での間伐写真データの統一管理についてgoogle driveを使用する

B 小原本陣の森
〇報告:7月5日(日)雨の為、作業中止。午前中:長福寺で座禅
(1)8月2日午前:道標設置6本予定。午後:基地、道標の残りを仕上げ。
  周辺整備も行う。(8月11日フォレストキッズスクール準備)
(2)9月2日午前:道標の残りを設置。

C 知足の森(長福寺):地球環境部(高井戸中、OB&三鷹第二中学)
 7月5日午前中:長福寺(住職:野呂真格様、臨済宗建長寺派金剛山)で座禅指導を受けた。
 7月5日午後:知足の森:沢沿いの竹間伐
 8月2日(日)午前中:知足の森の手入れ。午後:小原の基地周り手入れ、水遊び

D 麻布大学との基本協定:事務所移転の検討、ニュースレター(カラー化)発行事務の移管

【2】イベント&地域活動
 [1]フォレストノバ:6月21日(日)環境まつり:
 [2]フォレストノバ:桂北小学校で体験教室(今秋3回:7月13日、11月、2月)
 [3]フォレストノバ:8月末小原の子ども会(集会場で1泊)
 [4]積み木レンタル:JR九州のイベントプレゼン中10月、1万個予定
 [5]積み木レンタル:調布南高校文化祭、交渉中3万個予定
 [6]望星の森デジタル図鑑作成:高校生が主体で作成してみる、スマホで現地検索できるようにする
 [7]竹の伐採希望(小金井北高校生):8月2日の知足の森で実施
 [8]課題研究のテーマとしてGISに取り組む(多摩科学技術高校生):知足の森で予定

【3】理念活動、会議、補助金他
 打合せ・会議・(桂川源流地域、桂川東部地域)、林業の再生
  7月8日酒井研究室訪問
  同日、EFF訪問

【4】関連組織
1「さがみ湖森・モノづくり研究所」:「机の天板」(相原小4年3クラス90人)、入荷8月28日、取付9月11日
 7月16日(木)相模原市相原小学校:校内の身近な自然観察(担当:内野ほかJFIKで担当)
 7月19日嵐山の材搬出「森の積み木」:軽トラ1台がロット(積載荷重350kg:原木で約0.7m3)
2「ForestInfo」、林サ研:
 経木の板素材の生産に特化し、出荷する事業を行う
 3Dスキャンした森の材を使い、経木の由来がわかるQRコードをつける

【5】事務局・組織・会計の体制
 [1]7月3日赤字対策打合せ(石村、川田)
 [2]FSC更新が10月
  FSC認証後、10年経過。16万円/年、85万円/5年=33万円/年。SGSに面会に行く。
 [3]日野自動車グリーンファンド助成金申請

【6】継続案件
会員募集:会員名簿の整備
 [1]会員登録・会費納入の状況(石村)
 [2]会員名簿(会員の定義の見直し必要:定款改訂必要)
 [3]メーリイングリスト整備
| kitasagami | 経営運営会議事録 | 18:54 | - | - |
定例活動報告 第401回 (知足の森)
 今月の活動は、朝からの雨でしたが、まずは長福寺に向かうことにしました。そこで住職さんのはからいにより、座禅体験をさせてもらえることになりました。知足の森と名付けた思いに、森の姿をあるがままに受け入れ、自分自身のなかの森とは何か、について若者たちが考えていきたいというものがあります。それには当然、座禅体験を通して、自分自身を見つめていくことが必要だとは思っていました。いま、世界が激動するなかで、環境だけでなく、経済や貧困、我々日本に至ってはその根底である平和についても我々自身が大きく揺さぶられています。そのなかで、自分の心の矢印が常に外側に向き続け、そして翻弄され続けているのではないかと思います。その心の矢印をいまいちど、自分自身に向けることが大事なのではないか、そこから森とどのように生きていくのかを考えていければと思っています。

 そうした思いの中で、偶然の雨、幸運の雨があり、座禅体験をすることができました。基本的な作法を教わり、5分、10分と座禅と組むなかで、中高生はどんなことを感じたのでしょうか。感想には「足が痛い」というまだ心が落ち着けていない生徒もいましたし、「すごい体験をした」という抽象的ではあるものの、何かを感じ取った生徒もいたようでした。私自身は時々通っているフィットネスクラブのヨガに近いイメージを持っていましたが、肉体的な負荷のない座禅に衝撃を受けました。まず何より、集中できない。色々なことが頭をめぐってしまい、何も考えないことが、これほど難しいとは思いませんでした。ヨガのときは、日常ではしないようなポーズを1時間ほどやったあとに、落ち着く時間がもうけられているので、毎回あっさりと、気持ちが入っていくのですが、いきなり座って、はじめ、ではこうも難しいとは思いませんでした。まだまだ自分の心の矢印が外側を向いていると実感しました。しかしながら、中高生も大人のスタッフも住職さんも今回の座禅に手応えを感じたようで、そう遠くない将来整備した森で座禅を組みましょう、という話までできたので、1回目の体験としては十分な成果があり、また新しい世界、体験ができることが今から楽しみです。

 突然だったにも関わらず、座禅指導してくださった長福寺の野呂住職には本当に感謝申し上げます。ぜひこれからもお願いできればと考えています。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(知足の森) | 13:37 | - | - |
定例活動報告 第401回 (小原本陣の森)
 もうそろそろ梅雨もあけ、厳しい暑さを迎えようとしていますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。
その梅雨の真っ只中に行われた7月の小原定例活動には、Forest Nova☆から新入生で初参加の望月君やOBの治田先輩を含め4人のメンバーが参加しました。今月の小原の活動としては小原のハイキングコースの道標の設置を予定していたのですが、梅雨ということもあり、そちらでの活動は来月以降に持ち越しになりました。このような理由もあり、7月の活動は雨天でも行えるということで、長福時での座禅体験を緑のダムの石村さん、川田さん、小林さん、原田先生、宮村先生、高井戸中学の学生、 Forest Nova☆で行いました。私自身座禅をお寺の中で行ったことはないので、とても貴重な体験をさせて頂きました。
 午後からは宮村先生率いる高井戸中学の学生と原田先生が長福時にある竹林の整備を行い、 Forest Nova☆は嵐山に行き、今月の平日に行われる桂北小学校3年生の授業の下見を行いました。そんな中、嵐山にはヤマユリやカブトムシ、小さく実り始めた青々としたクリなど、これからの季節を髣髴とさせるようなものが数多くあり、雨天時という中であったからこそ見ることができ嬉しく思いました。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(小原本陣の森) | 13:36 | - | - |





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