月2回の定例活動など、緑のダム北相模のさまざまな活動を紹介しています。
定例活動報告 第379回 (嵐山の森)
 夏休み前の日曜日。先月は期末試験のため姿の見えなかった高井戸中の生徒たちも大勢参加している。フォレストノバ、望星高校、里山農学校の若者、そして「国木会」からのメンバーも加わり総勢70名。
 「国木会」とは工務店の立場から国産材の流通を促進させたいと考えている団体。緑のダムとは林業サプライチェーンの関連でつながっている。今日は活動の視察が目的。
 里山農学校の若者はカブトムシ牧場の堆肥を使用している須藤農園さんが率いてきた。ふだん手入れをしている畑とは趣の違う森を味わいたいということで、多忙な斎藤体験学校長に代り私が嵐山を案内することに。せっかくだから山の天辺に行きましょう。ということで望星の森の脇から尾根にいたる道なき道を辿る。途中、「森はいったん成立すると生活するための養分は自らまかなうことができる。これを自己施肥能力といいます」などと畑と森との違いを話しながら山頂へ。山頂からの眺めはいまひとつではあったが、それでも眼下に相模湖、遠くに北都留三山の百蔵山を望むことができた。若者たちは満足してくれただろうか。
 その間、お花畑班は暑さの中での除草や剪定、水やり、森林整備班は3〜4mの丸太を30本ほど運び出す。生命の森宣言東京も整備班に加わりつつ、今後の活動計画を練っている模様。
 一方、若者たちは…。フォレストノバは材降ろしと植生調査、午後からは基礎ゼミの学生を嵐山山頂へ案内したようである。望星高校は午前午後とも樹高、胸高直径測定のための下準備、樹々のナンバリング。高井戸中はスギ4本を間伐して木の長さ、直径を測っている。
 さて、このところ注目の木工班であるが、こちらも大忙し。材の仮置き場建設のため、伐って2ヵ月ほどたった10m以上の丸太を数人で持ち上げて作業台に乗せたり、柱用の材の皮むきを行ったりともっぱら肉体労働が続く。基礎の位置も決まり、来月にはいよいよ棟あげ式とあいなるか。皆の期待はふくらむばかり。
 夏の暑いさなかではあったが、今日もまた事故もなく各班、若者も年配者も元気に作業に取り組んでいる。傍らでオカトラノオやオオバギボウシの白く清楚な花が見守っていた。



また、今回の地球環境部作業データはこちらのGISシステムから。
地球環境部作業データ
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 23:05 | - | - |
経営運営会議 議事録
【1】定例活動
A相模湖・嵐山の森
7月20日(第3日曜日)定例活動
 ◎体験学校、国木会の大隅氏、井上氏
 ◎定例活動
  [1] 森林整備班:林内整備(伐倒材の材下し)(リフティングトング4本購入済み)
(FSC(R)記録必要、ForestNovaの協力要望)
  [2] 花畑班:整備。(三角鎌1本購入予定)
  [3] 木工班:間伐材仮置き場/全体が傾斜地の為改造が必要か?
  [4] 望星の森・なみすけの森:高井戸中20人、望星高校5人
  [5] フォレストノバ、10人
  [6] 生命の森宣言、4人
  [7] カブトムシ牧場:
  [8] 養蜂班:(黒川)
◎報告・その他

B小原本陣の森
 (1)7月6日(日)報告
  環境情報センターの秋山氏、朝岡氏の8月12日のフォレストキッズスクールの下見。
  大久保沢奥の尾根作業道は倒木なし。
 (2)8月3日(日)予定
  尾根作業道の整備(ハイキングコース整備)

C麻布大学との基本協定
 (1)小原本陣の森のFSC(R)取得:原田先生、研究室のテーマ。(篠田さん、前川さんとの進捗)
 (2)FSC(R)継続審査のための打合せ(嵐山の定例活動日の午後13時以降?)

D報告・その他
 作業報告書フォーマット、記入・提出ルールの徹底。

【2】イベント&地域活動
 (1)6月28日、永楽屋さんの古文書再生作業見学報告(石村・川田)
 (2)6月29日(日)さがみら環境祭り、報告(フォレストノバ)
 (3)「さがみはらフォレストキッズスクール」
   8月11日嵐山、藤野でキャンプファイア
   8月12日小原本陣の森「水遊び」ヘルメット50個準備(蜂対策としても)
 (4)中里氏からのサンタ丸太の制作依頼、連絡窓口は川田とする。(河津→中里⇔川田→フォレストノバ)
   サンタ丸太の制作、プレゼント訪問(フォレストノバ)。サンタの紙芝居制作(釜谷)
 (5)小原本陣祭、フォレストノバ参加/麻布大学祭11月1〜3日と同日だが小原優先
   小原本陣祭、「緑のダム」、「エコナノクラブ」、「ForestInfo」の出店

【3】理念活動
1.打合せ・会議・グリーンハブシティ・林業の再生
 6月16日(月)国木会との打合せ(林業サプライチェーン実務者会議)

2.「さがみ湖森・モノづくり研究所」
 「机の天板」、「森の積み木」、「森のパズル」、その他
 机の天板、8月末中央区緑台小へ搬入。9月10日(水)天板交換作業(作業員手配必要)

3.「Forestinfo」
 7月18日JFIK勉強会/藤沢事務所、天竜フォレスターは8月に延期、戸隠、8月25日高山(乗鞍)

4.補助金・表彰申請関連
 [1] 22世紀やま・もり再生ネット助成金決定
 [2] 国土緑化推進機構「緑の募金公募事業」決定
 [3]「地域づくり総務大臣表彰」/手続き中
 [4] 三井物産「環境基金」/申請(決定9月)

5.FSC(R)更新、8月までに書類提出。
 来年の継続審査ではGISやWebアプリケーションを活用した報告レポートをつくる。NPOらしいFSC(R)の報告書に取り組む。

6.ホームページに掲載する情報の追加
 会の沿革、協働事業、助成金などを一覧で。
 また、メディア掲載情報のページも制作する。

【4】事務局・組織・会計の体制
 運営会議の場所変更(マルモ出版会議室→石村事務所)
| kitasagami | 経営運営会議事録 | 23:38 | - | - |
定例活動報告 第378回 (小原本陣の森)
 梅雨さなかですが、真夏のような日差しが照りつけ、木陰がよりいっそう涼しく感じます。今月の小原での活動では、ForestNova☆からは10名が参加。作業道やハイキングコースに雪害の影響で荒れているところがまだ残っていたので、それらの整理を行いました。
 最初は作業道での整理。3つの班に分かれ、各自が自由に倒木の処理をしながら、上まで登っていきました。倒木の枝打ちをしたり、径路をつくったりと、不慣れな1年生や入ったばかりの人も、皆に教えてもらいながら、自身でも考え、行動をしていました。森の中部地点では、やっかいな倒木に遭遇。チェーンソーを用いてもなかなか根っこから切り出せず、悪戦苦闘を強いられました。13時頃、孫山に到着。木のベンチに座り、皆でお昼ご飯を食べました。頑張って登ったあとに皆で食べるご飯は、一段とおいしく感じられます。お昼のあとは、元の道に戻る班と、ハイキングコースの方へ行く2班に分かれました。元の道に戻る班では午前の残っていたところと、橋付近の径路整備。また、残っていた欠頂木3本をチェーンソーで伐り倒しました。3本を20分弱と早めに作業することができましたが、安全管理により気を配りつつ、効率よく作業をしたいです。一方のハイキングコースでは、同じく倒木や腐敗した大木を処理しながら、1時間かけて下りていきました。途中、嵐山や相模湖などが見渡せるところに行きつきました。その景色を見た瞬間、言葉では言い表せないほど感動したことを今でもはっきりと覚えています。写真や絵ではきっと表現しきれない、荒れる呼吸と滲む汗、痛みだす足の爪先に耐え、そこに挑戦した者にしか味わえない感動が、そこには確かにありました。山の麓に近づくにつれ、気温が上昇とともに、どっと疲れが襲ってきました。実際に歩くとたいへん時間と労力がかかる。これも森に行かないとわからないことです。
 昔の私は森にほとんど興味がなく、見向きもしませんでした。そんな私が、今こうして活動に参加し、活動が終わったあともまた森に行きたいと思うのは、それだけ森に魅力があるからなのだと思います。活動していく中で得た知ったことや感じたことを、より多くの人に知ってもらいたい、実際に感じ取ってもらいたい。その一心で、これからも活動に励んでまいります。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(小原本陣の森) | 23:01 | - | - |





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