月2回の定例活動など、緑のダム北相模のさまざまな活動を紹介しています。
定例活動報告 第377回 (嵐山の森)
 梅雨の晴れ間の日曜日。今日は当会にとって特別な日、嵐山の山主・鈴木史比古さんのお父様である故・鈴木重彦さんのご命日なのである。私は晩年に少しお会いした程度だが、この方の存在なくして緑のダムの活動はあり得なかったといっても過言ではない。朝礼時、石村さんからの申し出により皆しばし黙祷を捧げる。
 高井戸中は期末試験期間のためお休み。そのため参加者はいつもより少なめの52名。だが、今回は特別に森林インストラクター神奈川会(JFIK)から理事である菅原さん、中村さん、田中さんの3名の参加があった。当会との連携を測るための視察である。川崎・東高根森林公園で活動している「草笛ピートルズ」の石川さん、原田さんのお二人も昼休みにオオムラサキツツジの葉を使っての草笛演奏を披露してくださる予定である。
 午前中、私は高井戸中・宮村先生、麻布大・原田先生たちと一緒に植生調査。高井戸中OB、草笛ピートルズ、望星高校というなんとも変わったチーム編成。そこにJFIK理事3名の強力な助っ人陣も加わる。この調査は来るべきFSCⓇ認証更新のための準備作業である。東海自然歩道沿いやノバの森、雑木林、モマ工房付近の森など調査区画が多いため、まる1日がかりの仕事となってしまった。
 森林整備班は木林士によって伐採された材を沢の縁まで降ろす。お花畑班は草刈り、剪定、ラズベリーの植え付け。フォレストノバは初めて嵐山に来たメンバーのための森林案内と森からモマハウス横までの材降ろし。10人で8本を運んだ模様で、これらを井桁状に積み上げ自然乾燥させる予定らしい。
 昼休みにはいよいよ「草笛ピートルズ」の演奏会だ。オオムラサキツツジの葉を使い「四季の歌」「夏の思い出」「ふるさと」等の懐かしいメロディーが素朴に奏でられる。その後は参加者のための草笛講習会。こちらでピーピー、あちらでピーピー、音は何とか鳴るものメロディーまではほど遠い。肺の力が結構要る。力んだあまり目の前がくらくらしたのは私だけではないだろう。このところ森での演奏が続くが、これはいい。音楽はひとの心を癒してくれる。森と同じように。
 JFIK会員、森林セラピストでもある田中さんの楽しくためになるリラクゼーション体操がさらに場を盛り上げたあとは午後の活動に。作業はいつものように整然と進む。ノバは径路の補修作業に加え、森につくられた径路の天辺に登り作業地の再確認を行った。生命の森宣言東京は今後、自分たちの森をどのように管理していくかを再検討。
 ところで、森から運びだした材の仮置き場建設はどうなったの? いつできあがるの?ご心配なく。本日は基礎ブロックの位置出し・固定という重要かつ精密な作業を10名ほどの協力で完了した。あとは柱を刻んで建てるのみとは体験学校長・斎藤さんの弁。
 特別の日であった今日。これまでたいした事故もなく無事に活動できたのも重彦さん、山の神様のお蔭なのかも知れない。この後の総会も懇親会も大いに盛り上がった次第である。




またこの調査の様子をGISを利用したウェブページで試験的に公開しています。

麻布大学国際コミュニケーション研究室制作のページ
地球環境部制作のページ


| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 23:39 | - | - |
相模湖嵐山の森、植生調査を実施
6月の定例活動にて、植生調査を実施しました。
結果に先立ちまして、調査ポイントをGoole Map上で公開しています。

調査地点1


調査地点2


調査地点3


調査地点4


調査地点5
| kitasagami | 森林認証の取り組み | 22:04 | - | - |
第13期 通常総会 議事録
1、招集年月 平成26年6月15日(日)PM4:00~PM5:30
2、開催場所 相模湖交流センター
3、総会員数 104名
4、出席者 本人出席 29名
5、議事事項

(1)第1号議案 議長選任の経過
 定刻に至り司会者の理事長 石村黄仁氏が開会を宣し、本日の総会は定款所定数を満たしたので有効に成立した旨を告げ、議長の選任方法を諮ったところ、満場一致をもって、副理事の川田 浩氏が議長に選任された。続いて議長より挨拶のあと、議題の審議に入った。

(2)第1号議案 
 [1]2013年度事業報告を議長進行の基に担当者ごとに報告し、議場に諮ったところ、満場一致をもって、異議なく可決した。

 [2]決算報告を議長進行の基に理事長の石村黄仁氏が報告し、議場に諮ったところ、満場一致をもって、異議なく可決した。

 [3]監査報告を議長進行の基に監査役の小林昭夫氏が収支状況及び財産状況を正しく示している事を報告し、議場に諮ったところ、満場一致をもって、異議なく可決した。

(3)第2号議案
 2014年度事業計画案及び予算案を議長進行の基に理事長の石村黄仁氏が説明し、議場に諮ったところ、満場一致をもって、異議なく可決した。

(4)第3号議案 議事録署名人について
 議長から、議事録署名人を指名したい旨を述べ、議場異議なく賛成があったので、議長は、次の者を議事録署名人に指名した。

議事録署名人
丸茂 喬
石原 邦雄

以上を持って総会の議案の審議を終了したので、議長は閉会を宣言し午後5時30分に散会した。

平成26年6月15日
特定非営利法人 緑のダム北相模

議長 川田 浩 印
議事録署名人 丸茂 喬 印
議事録署名人 石原 邦雄 印

(ウェブ上での記録では印は省略しています)

※総会で使用したプレゼンテーションを以下からご覧いただけます。


※また総会の様子は6月の嵐山定例活動にてご覧いただけます。
| kitasagami | 緑のダム北相模より | 21:52 | - | - |
経営運営会議 議事録
【1】定例活動
A相模湖・嵐山の森、6月15日(第3日曜日)の定例活動
 鈴木重彦さんのご命日、黙祷を行う
 ◎体験学校:
 ◎定例活動
  [1]森林整備班:林内整備(木林士の伐倒材の材下し)
 (記録必要:フォレストノバの協力要望)
  [2]花畑班:整備。
  [3]木工班:間伐材仮置き場/全体が傾斜地の為改造が必要か?
  [4]望星の森・なみすけの森:卒業生数名、望星高校5、6人、国際認証のための植生調査
  [5]フォレストノバ・・・14人
  [6]生命の森宣言・・・2人
  [7]カブトムシ牧場:
  [8]養蜂班:(黒川)
 ◎JFIKから参加・・・3人
 ◎報告・その他
  [1]6月15日定例活動終了15時後に、「緑のダム北相模の総会」
  [2]6月15日昼休み、草笛演奏・草笛教室/オオムラサキの葉の準備
  [3]6月15日昼休みにバナーアクション、原田先生より提案、写真撮影のみ
  [4]5月28日(水)練馬緑化協力員樹名板作成活動報告(斉藤)
  [5]5月31日嵐山にて夜、女子美ナイトウォークの報告(宿泊:小原集会場、フォレストノバ)、同大教授、助手、学生21名が参加
  [6]フォレストキッズ(親子体験学校)開催:5月16日打合せ報告、環境情報センター(内野)8月11日、12日でキャンプを企画。1日目がフォレストキッズ、藤野で宿泊、2日目はクラフト。
  [7]5月4日午後・嵐山。Forestinfo:スキャナー入荷テスト実施。(治田・小林)
  [8]鈴木史比古さん津久井郡森林組合長に就任。

B小原本陣の森
 (1)6月1日(日)報告
  掛り木の処理。基地周りの片付け8月11日、12日のフォレストキッズスクールの対応
 (2)7月6日(日)予定
  [1]基地から先の作業道整備、ハイキングコース整備

C麻布大学との基本協定
 (1)小原本陣の森の国際認証取得:原田先生、研究室のテーマ。(篠田さんとの進捗。前川君との進捗)
 (2)6月1日「立入り許可」を永楽屋さん、小林さん、中里さん、石井さん、に説明し了解を得た。(文章を提出予定)

D報告・その他
 作業報告書フォーマット、記入・提出ルールの徹底。

【2】イベント&地域活動
 (1)プレジャーフォレスト内の階段工事結果報告、緑のダム入金(工具貸出資料)
 (2)中里氏からのサンタ丸太の制作依頼:交渉窓口を川田とする。(他1件)
 (3)5月31日、永楽屋さんの古文書再生作業見学(石村・川田)
 (4)11月の小原本陣祭、麻布大学祭、状況によっては東京学芸大の学園祭にも参加
 (5)さがみはら環境まつり、パネル、さがみ湖森・モノづくり研究所、JFIKは出展

【3】理念活動
 (1)打合せ・会議・グリーンハブシティ・林業の再生(石村)
  [1]5月16日:国木会との打合せ、伊佐ホームズ
  [2]森林・林業の復権・改革に向けて(桂川・相模川流域会議。山梨4森林組合)(石村)
  [3]5月27日三井物産と情報交換(石村・川田)
  [4]6月12日セブンイレブンに活動報告
 [5]6月12日伊佐ホームズ・三井物産打合せ(石村、川田)
 (2)「さがみ湖森・モノづくり研究所」:「机の天板」、「森の積み木」、「森のパズル」、その他
机の天板(対象学校:緑台小学校)(材料は津久井郡森林組合からTSCで乾燥中)。校内学習6月13日&25日、森のかるた。学校で実践できるように学習指導案の作成。大日本山林会の教科書も購入し各校に配布。
 (3)「Forestinfo」広島三次(4月21〜26日)完了。5月19日岩手大船渡市、5月20日宇都宮市、5月23日北都留森林組合、5月26日(月)秦野、5月27日国立近代美術館、5月28日豊洲辰巳公園樹林、5月31日横浜「家づくりフェア」。(戸隠?)6月3日宇都宮大学演習林。
 (4)補助金・表彰申請関連
  [1]22世紀やま・もり再生ネット助成金決定。
  [2]国土緑化推進機構:「緑の募金公募事業」4月30日提出済み。
  [3]三井物産環境基金へのエントリーを行う。
| kitasagami | 経営運営会議事録 | 23:06 | - | - |
定例活動報告 第376回 (小原本陣の森)
 季節は六月。本格的な夏を迎える前となり、山の木々の緑も色濃くなってまいりました。
 今月の小原での活動には、学内では味わえない自然を求め、麻布大学、千葉大学、東京農業大学の学生が10余名参加しました。余談ではありますが、近頃は麻布大学の学生だけではなく、様々な大学から学生が集まり、まさに「学生団体」といった体をなしています。
 今回は、8月11、12日に開催される予定の相模原市立環境情報センター主催「夏休みキャンプ」の準備のため、林地残材の整理、掛かり木の処理、川沿いの整備を行いました。始めは普段どおりに作業を効率よく行うために活動をしていましたが、作業途中で緑のダムの川田さん、永瀬さんの御両名にご相談をした際に「普段、都市の中で生活をしている子どもたちに、この山に訪れた際に何を感じ取ってもらいたいと思うか」との言葉をいただき、考えを改めました。
 その後は、残材を整理する際にも、ただ積み上げる、まとめるだけではなく、適度に林内にばら撒き、ありのままの自然を残しつつ、安全面に配慮した配置になるよう意識をしました。川沿いの道も、特別な道具を使うわけではなく、その場にある石を積み上げて階段を作成しました。始めは何をすればよいかと思案しましたが、自然物である石をどのように積み上げれば頑丈な階段を作れるか、ということを考えていくうちに石の魅力に気付かされる等、新たな発見がありました。
 都合四年間森に入っていると、ついつい森林の魅力を分かった気になってしまいますが、都市部にある緑地、公園とは一線を画すものである「森林」。その魅力を最大限に感じ取ってもらうには、どういった整備をすればいいのか……非常に考えさせられる今月の活動でした。木材の循環を目指す森林整備もあれば、来た人に安らぎをもたらすための森林整備もある。森も人も多種多様であることを常に意識して、今後も視野を広く持った森林保全活動を続けていきたいと思います。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(小原本陣の森) | 23:36 | - | - |





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