月2回の定例活動など、緑のダム北相模のさまざまな活動を紹介しています。
定例活動報告 第372回 (嵐山の森)
 中央線・ホリデー快速の車窓からは遠く雪をかぶった富士や丹沢の山々が見える。だが、空気は確かに春のものだ。山の木々の冬芽こそまだ堅く閉じているものの、基地周辺の梅の花はほころび、フキノトウも雪の残った地面から顔を出している。
 先月は大雪のため嵐山での活動はあきらめたが、うって変って今日は絶好の日和。参加52名。2ヶ月が空いたこともあり、作業量は多くなるだろう。
 お花畑班はせっかく苦労して造りあげたモッコウバラのアーチが無残にも雪に押し潰されてしまったため、その修復に取り掛かる。幸いバラは折れていなかったが、メンバーのひとり井伊さんの心が折れたとか。
 森林整備班は数グループに分かれた。班長・川田さんは県との協力協約に従って間伐された材の数をチェック。なんと120本ほどもあったとのこと。これらは林内乾燥後に材として利用する由。残りのメンバーは雪の重みで掛かり木となったコナラの玉切り(シイタケを育てるという)、高井戸中の枝打ち作業の補助、さらにこれも雪の影響でNTTの電線に掛かったスギの処理と大忙し。ちなみに、地面にまで垂れ下がっている電線や我々が手をつけるべきでない掛かり木も多く、これらはNTTに任せる予定。
 さて学生陣であるが、こちらも今日は盛り沢山だ。高井戸中は2班編成。午前、午後に交代で間伐、倒木処理とまな板づくりを実施。後者には「アラスカン」という製材機を使用しなければならず、危険を伴うため、チェーンソー講習を受講済みのベテラン斎藤さんとフォレストノバの望月さんが付ききりで指導。材を切断するかん高い機械音。飛び散るおがくず。その向こうに厚く長い一枚板が徐々に姿を現してくる。これを適当な長さに切り、自動カンナをかければ立派 なまな板の完成だ。仕上げは学校に持ち帰ってから。
 一方のForestNova。午前中は選木作業、午後は径路の補修や桜祭りの準備に追われていたようだ。山田君、釜谷君、世持さんの3名は私と一緒に自然観察勉強会。ForestNovaの森からなみすけの森、望星の森、寺跡へとつづくコースを歩きながら1時間半。真面目に取り組んだつもりだったが、解説者が解説者故、話はいつも行き当たりばったり。仕舞いにはコースとは関係ない熱帯雨林にまで及んでしまった。これでよかったのだろうか?
 いつもなら各班、グループに分かれての作業になるところ、今回は異なるグループのメンバーが入り混じり、助け合い、様々な活動を展開できた。互いの交流、活動の様子を知るよい機会。雪で森は荒れていたが、思わぬ収穫も手に入れた。






| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 21:13 | - | - |
熱源センサーカメラにて撮影を行っています
ForestNovaで相模湖嵐山の活動に参加している麻布大学の望月さんから
嵐山の森で熱源センサーカメラで撮られた動物の様子が届きましたので
ご紹介します。

嵐山で活動させて頂いている大学生団体ForestNova☆3年の望月亜佑子です。

嵐山のForestNova☆が管理しているB地点に二つの熱源に反応するセンサーカメラを設置していました。
先日の活動でデータを回収しましたのでそのご報告です。

B地点の径路上部の行き止まりに一つと、B地点の右側(なみすけの森方向)にあるけもの道に一つ設置していました。
けもの道の方は、角度が悪かったせいか生き物を撮ることはできませんでした。
上部の方では、たぬき、リス、ツグミ(?)、鳥(種類不明)が確認されました。
タヌキは4日間、朝方によく見られました。
積雪の様子もかなり記録されており、林内でもかなり積もったことが確認できました。

このように嵐山にどんな動物たちがいるのか、また動物たちがどこをどの様に利用しているのかを
記録、観察していきたいと思っております。

電池を入れ替えて(けもの道の方は向きを直して)毎月データを取って行きたいと思います。
齋藤さんが依然おっしゃっていた寺跡のフクロウの巣(?)は高く、向かいに木が無いことから設置することが難しいのですが、
動物の痕跡が良くあり、カメラがかけられそうなところをご存知の方がいましたらご一報をお願いします。



| kitasagami | 森林認証の取り組み | 19:00 | - | - |
定例活動報告 第371回 (小原本陣の森)
 三月に入り、今年度最後になる小原本陣の森での活動を行いました。今回の定例活動では二班に分かれました。一つの班は“緑のダム北相模の川田さん、小林さん、石井さんとPLT(Project Learning Tree)の角田さん、Forest Nova☆の六名で、小原本陣の森に向かう林道に倒木が四、五本確認できたので、午前中は倒木の処理を主に行いました。しかしまだ小原本陣の雪はあまり溶けておらず、深いところでは膝の上まで雪が積もっていました。午後は小原地域の上組の方々と一緒に小原本陣の森を山の尾根を伝って登り、今後“相模湖・若者の森プロジェクト”の活動地として提供してくださる場所の確認をしました。そして小原での活動が終わった後には、角田さんと一緒に今回のような状況の活動地でどんなPLT(Project Learning Tree)プログラムができるのか、なるべく多くのプログラムを考え発表し合いました。一方で、雪の影響は若柳・嵐山にもあり、もう一つの班では集会場近くの軽トラックがある小屋のトタン屋根が積雪の影響で潰れてしまっていたので、その補修を緑のダム北相模の齋藤さんと松尾さん、午後から石井さんとForest Nova☆の一名で行いました。嵐山の道は周辺に住んでいる方々や川田さんによる雪かきが行われていたので、スムーズに通ることができました。集会場の小屋は積雪による重みで半割りの板がわれてしまい、トタン屋根がVの字に曲がってしまっていたので、最初に小屋全体を上げるために中央部分に柱材を立てました。また割れてしまった半割りの板が軽トラックの屋根にめり込んでしまっていたので、モマ工房にあったジャッキを利用してめり込んでいた板を上げました。また割れてしまった半割りの板の代わりになる3mの丸太を林内から見つけ、仮ですが小屋の補強を行いました。

 今回の小原本陣の定例活動は先月の嵐山の定例活動と同様に、大雪による大幅な活動内容の変更がありました。何十年に一度の大雪だったとはいえ、近年の異常気象をみていると、また来年度も異常気象による活動内容の変更等が十分にあり得ると思います。しかしこうした異常気象に対しても適切に対応し、無理のしない活動を行っていきたいと感じました。来年度の活動も宜しくお願いします。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(小原本陣の森) | 21:10 | - | - |





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