2014.02.16 Sunday
定例活動報告 第370回 (嵐山の森)
文句のつけようのない晴天であった。が、残念ながら前日までの大雪のためJR中央線のダイヤは大きく乱れ、あげくは高尾駅止まり。相模湖駅へと向かう線路は厚い雪に埋もれ、いつ開通するか見通しはつかない。「1mくらいは積もっている」との山主・鈴木さんからの事前情報は確かであった。それでも高尾駅には高井戸中の生徒を含め24名が集合。雨が降っても槍が降っても活動を一度足りとも休んだことのない緑のダムとしてはここでむざむざ引き下がる訳にはいかない。さて、どうしよう。
フォレストノバのメンバーと麻布大・原田先生が機転をきかせ急遽、駅近くの浅川市民センターに連絡をとり、そこで室内勉強会を開くこととあいなった。
勉強会は川田さん持参のDVDを使ってのもので、ひとつめは「森に生きる」。林業、草木染め、わっぱ作り、竹細工など、ここでは様々な形で森に関わる匠の姿が描かれる。森や木々と日々直に接している人々の言葉には素朴ではあるが、しっかりと地に足のついた力が込められていた。「木のことをもっと知っておくべきだと思いました」とは高井戸中学生、「森林を守ることは伝統を守ること」とはノバ新メンバーの弁。
ふたつめは「提案型集約化施業と経営―林業の再生を実現するために」という林業の現状と将来に踏み込んだDVD。「森林こそ日本の国内に存在する資源。これをいかに使うか。今が最初で最後のチャンス」と述べる梶山恵司氏は当会とも関わりのある人物。作業道づくりの場面では当会会員でもある東大教授の酒井先生も登場し、緑のダムの人脈の豊富さを改めて実感した次第である。ついでながら、森林施業について解説されていた藤森隆郎氏は、私がある資格をとる際の講習時の講師でもあった。その後、川田さんからまさにこのテーマに沿うように小原地区で展開されている林地団地化、集約化施業への取り組みの経過報告がなされる。嵐山の活動だけでは見えてこない緑のダムの側面を垣間見るよい機会となったようだ。
最後に高井戸中・地球環境部部長の感想を紹介したい。
「僕たちは2月23日に嵐山で活動があるはずでしたが先日の大雪の影響で電車がなく急遽浅川市民センターで二本のビデオを見ました。地球環境部からはテスト前だったこともあり参加人数は10人にも満たないほど少人数でしたが皆で楽しく勉強しました。
今回僕達が見たビデオは二本とも林野庁が製作したものでした。一本目の内容は林業について全般でした。中でも機械化林業については興味深く、今の林業の現状や問題点を学びこれからの対策の一例を学習しました。ビデオ後の意見交換では、様々な年代の人たちの違う面からの見方や意見が参考になりました。
二本目のビデオは最初のものをさらに詳しく説明したもので、中学生には少し難しめの内容でした。それでも必死に理解しようとしていました。
午後はセンターの前の通路の雪かきを大学生と共に行いました。東京での雪は珍しいので全員楽しみながら一生懸命作業しました。嵐山での作業中止は残念でしたが、滅多にできない活動ができて良い経験になりました」
雪かきをしよう。中学生たちからのこの思いがけない申し出に、浅川市民センター職員の方々は少し戸惑いながらも、その表情はほころんでいた。
フォレストノバのメンバーと麻布大・原田先生が機転をきかせ急遽、駅近くの浅川市民センターに連絡をとり、そこで室内勉強会を開くこととあいなった。
勉強会は川田さん持参のDVDを使ってのもので、ひとつめは「森に生きる」。林業、草木染め、わっぱ作り、竹細工など、ここでは様々な形で森に関わる匠の姿が描かれる。森や木々と日々直に接している人々の言葉には素朴ではあるが、しっかりと地に足のついた力が込められていた。「木のことをもっと知っておくべきだと思いました」とは高井戸中学生、「森林を守ることは伝統を守ること」とはノバ新メンバーの弁。
ふたつめは「提案型集約化施業と経営―林業の再生を実現するために」という林業の現状と将来に踏み込んだDVD。「森林こそ日本の国内に存在する資源。これをいかに使うか。今が最初で最後のチャンス」と述べる梶山恵司氏は当会とも関わりのある人物。作業道づくりの場面では当会会員でもある東大教授の酒井先生も登場し、緑のダムの人脈の豊富さを改めて実感した次第である。ついでながら、森林施業について解説されていた藤森隆郎氏は、私がある資格をとる際の講習時の講師でもあった。その後、川田さんからまさにこのテーマに沿うように小原地区で展開されている林地団地化、集約化施業への取り組みの経過報告がなされる。嵐山の活動だけでは見えてこない緑のダムの側面を垣間見るよい機会となったようだ。
最後に高井戸中・地球環境部部長の感想を紹介したい。
「僕たちは2月23日に嵐山で活動があるはずでしたが先日の大雪の影響で電車がなく急遽浅川市民センターで二本のビデオを見ました。地球環境部からはテスト前だったこともあり参加人数は10人にも満たないほど少人数でしたが皆で楽しく勉強しました。
今回僕達が見たビデオは二本とも林野庁が製作したものでした。一本目の内容は林業について全般でした。中でも機械化林業については興味深く、今の林業の現状や問題点を学びこれからの対策の一例を学習しました。ビデオ後の意見交換では、様々な年代の人たちの違う面からの見方や意見が参考になりました。
二本目のビデオは最初のものをさらに詳しく説明したもので、中学生には少し難しめの内容でした。それでも必死に理解しようとしていました。
午後はセンターの前の通路の雪かきを大学生と共に行いました。東京での雪は珍しいので全員楽しみながら一生懸命作業しました。嵐山での作業中止は残念でしたが、滅多にできない活動ができて良い経験になりました」
雪かきをしよう。中学生たちからのこの思いがけない申し出に、浅川市民センター職員の方々は少し戸惑いながらも、その表情はほころんでいた。