月2回の定例活動など、緑のダム北相模のさまざまな活動を紹介しています。
定例活動報告 第370回 (嵐山の森)
 文句のつけようのない晴天であった。が、残念ながら前日までの大雪のためJR中央線のダイヤは大きく乱れ、あげくは高尾駅止まり。相模湖駅へと向かう線路は厚い雪に埋もれ、いつ開通するか見通しはつかない。「1mくらいは積もっている」との山主・鈴木さんからの事前情報は確かであった。それでも高尾駅には高井戸中の生徒を含め24名が集合。雨が降っても槍が降っても活動を一度足りとも休んだことのない緑のダムとしてはここでむざむざ引き下がる訳にはいかない。さて、どうしよう。
 フォレストノバのメンバーと麻布大・原田先生が機転をきかせ急遽、駅近くの浅川市民センターに連絡をとり、そこで室内勉強会を開くこととあいなった。
 勉強会は川田さん持参のDVDを使ってのもので、ひとつめは「森に生きる」。林業、草木染め、わっぱ作り、竹細工など、ここでは様々な形で森に関わる匠の姿が描かれる。森や木々と日々直に接している人々の言葉には素朴ではあるが、しっかりと地に足のついた力が込められていた。「木のことをもっと知っておくべきだと思いました」とは高井戸中学生、「森林を守ることは伝統を守ること」とはノバ新メンバーの弁。
 ふたつめは「提案型集約化施業と経営―林業の再生を実現するために」という林業の現状と将来に踏み込んだDVD。「森林こそ日本の国内に存在する資源。これをいかに使うか。今が最初で最後のチャンス」と述べる梶山恵司氏は当会とも関わりのある人物。作業道づくりの場面では当会会員でもある東大教授の酒井先生も登場し、緑のダムの人脈の豊富さを改めて実感した次第である。ついでながら、森林施業について解説されていた藤森隆郎氏は、私がある資格をとる際の講習時の講師でもあった。その後、川田さんからまさにこのテーマに沿うように小原地区で展開されている林地団地化、集約化施業への取り組みの経過報告がなされる。嵐山の活動だけでは見えてこない緑のダムの側面を垣間見るよい機会となったようだ。
 最後に高井戸中・地球環境部部長の感想を紹介したい。
「僕たちは2月23日に嵐山で活動があるはずでしたが先日の大雪の影響で電車がなく急遽浅川市民センターで二本のビデオを見ました。地球環境部からはテスト前だったこともあり参加人数は10人にも満たないほど少人数でしたが皆で楽しく勉強しました。

 今回僕達が見たビデオは二本とも林野庁が製作したものでした。一本目の内容は林業について全般でした。中でも機械化林業については興味深く、今の林業の現状や問題点を学びこれからの対策の一例を学習しました。ビデオ後の意見交換では、様々な年代の人たちの違う面からの見方や意見が参考になりました。

 二本目のビデオは最初のものをさらに詳しく説明したもので、中学生には少し難しめの内容でした。それでも必死に理解しようとしていました。
 午後はセンターの前の通路の雪かきを大学生と共に行いました。東京での雪は珍しいので全員楽しみながら一生懸命作業しました。嵐山での作業中止は残念でしたが、滅多にできない活動ができて良い経験になりました」
 雪かきをしよう。中学生たちからのこの思いがけない申し出に、浅川市民センター職員の方々は少し戸惑いながらも、その表情はほころんでいた。



| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 21:19 | - | - |
経営運営会議 議事録
【1】定例活動
A相模湖・嵐山の森
 (1)2月16日(第3日曜日):定例活動
  ◎体験学校:なし
  ◎定例活動
  [1]森林整備班:林内整備(木林士の伐倒材の内、必要材をマーキングし、長さ4mで残して貰う、必要材の搬出は4月20日(定例活動日に北都留森林組合が機械搬出実施の予定)
  [2]花畑班:整備。
  [3]木工班:間伐材仮置き場(齋藤)/柱材の刻み加工
  [4]望星の森・なみすけの森/高井戸中:15人、望星高校:5人:1、2、3月と枝打ち&まな板づくり.
  [5]フォレストノバ:OBの仁藤君が2、3月に指導の為、来訪予定。
  [6]生命の森宣言
 ◎報告・その他
  [1]フォレストキッズの開催日は?(4月5月:内野、渕上)。10万円の振込(石村)。(広報手配→環境情報センター)
 (2)2014年3月16日(第3日曜日):定例活動
   フォレストノバOB仁藤君が2、3月指導のため来訪予定。

B小原本陣の森
 ○2月2日(第1日曜日):四阿周りの間伐・枝打ち実施した。(間伐忘れ1本あり)
 (1)3月2日(第1日曜日)の定例活動:
   午前:(2班に分かれる)1班:四阿周りの仕上げ(間伐1本+ゴミ片付け)、
2班:基地周り点検・確認・片付(昨年10月から行ってない。半年?)
   午後:「小原上組」の範囲立会(13時小原の郷に集合。案内:永井和美さん、永井忠男さん)/尾根道を歩く。(FSCの事前調査兼ねる)
 (2)4月6日(日)相模原市民「桜まつり」の為、小原本陣の森での活動は中止。
 ◎その他
  小原宿活性化協議会(1月26日川田出席した)

C麻布大学との基本協定
 (1)「相模湖・若者の森」プロジェクト:名称を決定
  ・1/25:小原上組の総会で、「相模湖・若者の森」プロジェクトが同意された。立入り基本契約締結承認(永井忠男さん)
  ・5月頃:小原集会場で小原町民を対象に、緑のダム・麻布大学・フォレストノバのプレゼンを予定。
 (2)原田先生より、小原本陣の森のFSC取得について、研究室のテーマとして検討したいとの提案があった。

D報告・その他
 (1)1/19:嵐山協力協約/木林士・鈴木史比古さんが直接打合せされた。作業は1月末日〜2月末の予定。
⇒間伐材用途:[1]鎌倉・明月荘の補修工事材を検討。[2]Forestinfo事務所内装材に使用検討。
 (2)1/19FSCについて打合せに篠田さんが来訪した。(小原本陣の森のへの拡張について、アドバイス協力して頂ける)
 (3)1/14(火)津久井郡森林組合・坂本専務理事・鈴木副会長と面談。机の天板の原木手配済みを確認した。
 (4)1/29神奈川県消費者連・丸山専務と面会(石村、川田)(桜まつりは、別の桜まつりと日程バッティングで不参加)
【2】イベント&地域活動
 (1)2/8:梶山氏講演会/伊佐ホームズ・駒沢
 (2)小原ライトアップ:3月29日(土)。(フォレストノバ)
 (3)桜まつり:4月5(土)、6(日)開催。(新参加:トランジション藤野・森部、国木会他)

【3】理念活動
 1打合せ・会議・グリーンハブシティ・林業の再生(石村)
  (1)森林・林業の復権・改革に向けて(桂川・相模川流域材:サプライチェーンのモデル作り)
2月8日梶山氏&Woodinfo中村社長の講演会/伊佐ホームズ・駒沢
  (2)ベンチャービジネス設立。4月1日に2会社:/小林照夫(治田世以良、山田和彦)。ただし、緑のダムとは別組織。支援者募集!(支援の表明者が多数)
    [1]「Forestinfo」社:3次元スキャナー「森林資源調査・解析」を行う。(Woodinfo中村社長のご協力確認済み)
    [2]「林業サプライチェーン研究会」社:Forestinfo社と協力し、林業者、山主に森林資源の利用の提案と実施。
 2補助金・表彰申請関連
  [1]22世紀やま・もり再生ネット助成金→仮置場建築(3間x4間)。
  [2]大日本山林会「創意工夫表彰」エントリー申請→結果は?:
 3「さがみ湖森・モノづくり研究所」:「机の天板」、「森の積み木」、「森のパズル」、その他
  [1]机の天板(市協働事業:H26年度も採択された。対象学校は、新宿小以外の学校)
  [2]「森の積木」の製作販売業務をエコナノクラブに全面委託を検討。
| kitasagami | 経営運営会議事録 | 23:35 | - | - |
定例活動報告 第369回 (小原本陣の森)
 季節的に厳しい寒さが続く時期、2月第1日曜日に行われた小原定例活動当日は、天候に恵まれ暖かい太陽の陽射しが差し込む小原地域の四阿付近の林で、ForestNova☆からは計8名が参加し、地主である永井さんや緑のダムの川田さんと共に枝打ち作業を行いました。
 午前中は枝打ちに使う道具である「ムカデ梯子」の使い方と、安全帯の使い方を教えてもらい、安全第一を心掛け、道路側に垂れてしまっている枝を切り落とす作業に入りました。午後も引き続きひたすら枝打ちを行い、枝打ち後は落とした枝の整理を行いました。
 枝打ちという作業は高所での作業が主なものです。ムカデ梯子の一番上の高さは4~8mに及び、また、永井さんが持って来てくださった高さ15mにもなる二連梯子も使いました。ムカデ梯子に上ってみるとその高さに驚く人もいれば、はしごより更に上に生えている枝に上りその上の枝から打ち始める人もいました。自分も枝の上に上る枝打ちに挑戦してみました。最初は枝が折れるのではないかと不安でしたが、枝は自分を支えてくれました。生きている枝というものはとても丈夫なのです。
 その日の作業を無事に終え、片付けをしていると林に西日が差し込み始めました。作業前は垂れている枝の葉に光が遮られていて、光が入ってこない暗い森でしたが、その枝がなくなることによって林に入り、地面の草にも日光が当たるようになったのです。
 枝打ちをする目的はいくつかあり、ある時は商品価値を確保するため、またある時は日光を入れて中低木の育成環境を整えるためなどがあります。今回の枝打ちの目的は永井さんからの依頼より、「四阿と、道から見える景色を見やすくするため」のものでした。目的が違うと手段も異なります。景観のためとなると、枝を下から何メートルまで全て切るという方法で枝打ちを行います。これだと、中低木に直接日光が当たってしまい、どちらかというと生態系に悪影響を及ぼしてしまうことがあるのです。
 自分は景観のための枝打ちという作業に夢中になりながらもなぜこの方法で枝打ちをするのだろう、これは果たして森にいい影響を与えているのだろうかと、疑問を抱きながらも活動を続けていました。作業後にこの疑問について尋ねたところ、「疑問に思ったことはその場で聞かないと身につかない」と言われました。自分はこの教訓を生かし、「なぜ?」と思う気持ちを常に持ち、行動していきたいと思います。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(小原本陣の森) | 21:18 | - | - |





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