月2回の定例活動など、緑のダム北相模のさまざまな活動を紹介しています。
定例活動報告 第365回 (嵐山の森)
 朝から晴れ。こんなにすっきりとした活動日を迎えるのは3ヶ月ぶりのことだ。雨にもめげない緑のダムのメンバーではあるが、やはり好天に越したことはない。参加58名。
 久々の山仕事とあって今日の作業は盛り沢山。お花畑班はフォレストノバの手伝いもあり放射線量の測定を担当する。昨年も行った調査ではあるが、果たして今年はどのような数値が出てくるのか、気になるところだ。
 生命の森宣言東京は担当区画での間伐とボサ刈り、高井戸中と望星高校は毎木調査を行っている。久々に参加の養蜂班・黒川さんは「ミツバチはスズメバチのおかげで全滅してしまいました。4月から再スタートです」とのこと。
 森林整備班は寺跡付近で、東電とNTTが設置した電線に掛かりそうな木々の伐採に取り掛かる。フェイリングレバーという新兵器を用いたことにより倒れる向きを調整できたため、何とか電線を切らずに済んだ模様。
 今日のハイライトは山から搬出した材の仮置き場の着工準備である。伝統工法にこだわる大工の長谷川さん、体験学校長・斎藤さんの指示に従い、土台の基準線を測る。傾斜地であるため、パイプに水を入れての「水盛り」という作業で水平位置を決めていくが、慣れないこと故、そう順調には進まない。これにもノバのメンバー数人が加わった。斎藤さんいわく「いろいろな人に工法の実際を体験してほしい」。どんな仮置き場ができあがるのか、今から楽しみである。
 私は九州・福岡からいらした松井さんという林業家の方を森へ案内。各班の作業見学や森の話で時はあっという間に過ぎていく。「せっかくだから嵐山の天辺まで行ってみましょう」。頂上からは北都留三山の向こうに南大菩薩の連嶺がたおやかな稜線を描いていた。
帰りは偶然にも、参加していた日大の女子学生たちと遭遇。せっかくなので通常ルートではない知る人ぞ知る急傾斜の小径を辿って下山することに。「楽しかった」とは日大生、生物多様性ならぬ「緑のダムの人材の多様性に驚きました」とは松井さんの弁。
 ところで、放射線測定の結果は…。昨年の数値から半減し、自然界に存在する量とほぼ同じ程度に回復したとのこと。ということは、ここ嵐山も福島原発事故の影響を少なからず受けたことになる。原子力の怖さを改めて思う。
終礼時には秋の味覚である柿とナメコが振る舞われた。柿は石井さんが頑張って採集してくれたもの。ナメコは一昨年につくったほだ木から大量発生したものだ。解散するや否や、多くの参加者がナメコめがけて殺到し、あっという間に売り切れてしまった。松井さんも九州へのお土産にお持ち帰り。でも、あれって本当にナメコ? 次回、みな無事に顔を合わせることを祈るばかりである。
 ふだんは地道な森林活動にいそしんでいるメンバーではあるが、たまにはこんなご褒美があってもよいだろう。






 一方、11月の定例活動に定期試験のため参加できなかった高井戸中地球環境部は12月1日に
臨時活動を行いました。まだまだ危なっかしい場面もありますが、目標本数を目指し、間伐を進めています。



| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 23:05 | - | - |
定例活動報告 第364回 (小原本陣の森)
 気付けばもう11月。時が経つにつれ、徐々に冷え込むようになりました。防寒具が手放せなくなった今、冬の訪れを感じずにはいられません。
 今月は、毎年11月の文化の日に開催されてきた小原本陣祭に参加し、私たちForestNova☆は箸作り体験のブース出展を行いました。大名行列の馬にはForestNova☆繋がりで麻布大学馬術部の馬を、乗り手には馬術部顧問の佐原先生、駕籠かきには佐原先生の研究生を含む麻布大学の学生に参加していただきました。第20回目という意義深き節目に立ち会えたことを嬉しく思います。
 ブース出展では、私たちが活動している嵐山の山主である鈴木さんへ事前にインタビューを行い、嵐山の木を使うということの意味を深く知り、伝えるという目的のもと、「感謝の気持ち」をテーマに箸作り体験ブースを出展しました。山や自然への感謝、それを育てている人への感謝、この世に生きるもの全てへの感謝など、感謝の輪が循環していくことを目指しました。当日は30膳以上もの箸を作ってもらうことができ、来ていただいた方の中には箸を大事に使うと言って下さる人もいました。鈴木さんに答えてもらったインタビューは、名刺サイズのカードにし、何処から来た木なのかを説明した上で来て下さった方全員にお渡ししました。箸作りもとても良く出来ていて、皆様に喜んでいただくことが出来ました。
 大名行列では、既述したように麻布大学関係の人も多く参加しました。小原の方々が努力した結果を表すかのように、道路の両脇は人で溢れかえり、沢山の拍手が贈られていました。感動的な大名行列でした。
 小原本陣祭を終えて、普段お世話になっている方々への感謝や思いがさらに膨らみました。当日感謝出来た人も出来なかった人も、今回の小原本陣祭を機に、山主の鈴木さんを始め、中里さんや、小原の皆さん、緑のダムの皆さんに心から「ありがとうございます」と言っていけたらなと思います。また、ただ感謝するだけでなく、日々の行動にも「ありがとう」という思いをのせて、今後も活動に力を尽くしていきます。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(小原本陣の森) | 23:04 | - | - |





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