2012.12.16 Sunday
定例活動報告 第345回 (嵐山の森)
本年最後の活動日は朝からすっきりとした晴天だ。今日はフォレストノバの呼びかけで様々な大学の生徒さん達の森林案内を行うことになっているので有り難い。先月嵐山で採れたキノコを持ち帰った面々も全員顔をそろえている。まずはほっとひと安心。やっぱりあれはナメコだったか。それとも毒キノコでなかっただけか。
朝礼時、体験学校長・斎藤さんが第2カブトムシ牧場をつくる人手を募集する。これにはさっそく丸茂さん率いるお花畑班の精鋭たちが加わった。この牧場で発酵・熟成された落ち葉の堆肥はいずれお花畑に投入される。だから、協力しない訳にはいかないのだ。
私はといえば、予定通り13名の若者達と森林散策。「何故モミが尾根筋に列をつくって生えているのか?」「この森は放っておくといつかは常緑広葉樹林になってしまうかも」等々、東大や東京農大の優秀な学生を前にちょっと偉そうに蘊蓄をたれる。ここに集まる学生は皆熱心に話を聴いてくれるが、おじさんの理屈ばかりじゃやって来た甲斐がない。せっかくだから天辺まで登ろうよ!
思った通り、いやそれ以上というべきか。山頂では胸のすくような展望が待っていた。眼下に相模湖の青い湖面、南西には西丹沢の大室山、道志山塊を従えた富士、西には滝子山から破魔射場丸、大蔵高丸、黒岳へと次第に高まる南大菩薩の連なり。そしてその左、笹子峠の向こうにわずかに姿を覗かせる白い塊。あれは絶対南アルプス。それにしても、こんな展望は何年ぶりだろう。学生たちも満足、私も大満足。カメラを前に「はい、チーズ」。
昼食にはいつものようにかどや特製の具沢山スープが待っていた。湯気と煙が立ち上るなんとものどかな光景である。その後、高井戸中は間伐作業へ。「なみすけの森」は以前に比べずいぶんと明るくなり、下層植生も豊かになっている。今日の間伐で森はさらに立派になっていくに違いない。それにしても伐った本数が何と11本とは。中学生パワー、恐るべし。
一方、フォレストノバも先ほどの学生たちと合流し、ノバの森で間伐体験。午前中に選んでおいた木を2本伐り倒す予定だったが、運悪く2本目が掛かり木になってしまった。あれっ、先月も同じパターンだったような…。川田さんらの協力を得て暗くなるまで悪戦苦闘したものの、木は一向にいうことを聞いてくれない。幸い安全に問題はなさそうなので、残りの作業は来年へ持ち越すことに。
ところで「第2牧場」の方は? 杭を打ち、枠をはめ、集めたクリの落ち葉を重ねた上に米糠をふり撒いて発酵をうながす。大の男数人がかりで丸一日、ようやく完成に漕ぎつけたこの牧場。これは牧場というよりは御殿である。ぜいたくなカブトムシだこと。
終礼後には石村夫妻合作のお汁粉が振る舞われた。これが本日、本年の締め。日が傾くにつれ寒さが増す中、参加者はきっと身も心も温まって帰路についたことだろう。いつもながら夫妻の細やかな心遣いには感謝!
来年もよい年となりますように。
朝礼時、体験学校長・斎藤さんが第2カブトムシ牧場をつくる人手を募集する。これにはさっそく丸茂さん率いるお花畑班の精鋭たちが加わった。この牧場で発酵・熟成された落ち葉の堆肥はいずれお花畑に投入される。だから、協力しない訳にはいかないのだ。
私はといえば、予定通り13名の若者達と森林散策。「何故モミが尾根筋に列をつくって生えているのか?」「この森は放っておくといつかは常緑広葉樹林になってしまうかも」等々、東大や東京農大の優秀な学生を前にちょっと偉そうに蘊蓄をたれる。ここに集まる学生は皆熱心に話を聴いてくれるが、おじさんの理屈ばかりじゃやって来た甲斐がない。せっかくだから天辺まで登ろうよ!
思った通り、いやそれ以上というべきか。山頂では胸のすくような展望が待っていた。眼下に相模湖の青い湖面、南西には西丹沢の大室山、道志山塊を従えた富士、西には滝子山から破魔射場丸、大蔵高丸、黒岳へと次第に高まる南大菩薩の連なり。そしてその左、笹子峠の向こうにわずかに姿を覗かせる白い塊。あれは絶対南アルプス。それにしても、こんな展望は何年ぶりだろう。学生たちも満足、私も大満足。カメラを前に「はい、チーズ」。
昼食にはいつものようにかどや特製の具沢山スープが待っていた。湯気と煙が立ち上るなんとものどかな光景である。その後、高井戸中は間伐作業へ。「なみすけの森」は以前に比べずいぶんと明るくなり、下層植生も豊かになっている。今日の間伐で森はさらに立派になっていくに違いない。それにしても伐った本数が何と11本とは。中学生パワー、恐るべし。
一方、フォレストノバも先ほどの学生たちと合流し、ノバの森で間伐体験。午前中に選んでおいた木を2本伐り倒す予定だったが、運悪く2本目が掛かり木になってしまった。あれっ、先月も同じパターンだったような…。川田さんらの協力を得て暗くなるまで悪戦苦闘したものの、木は一向にいうことを聞いてくれない。幸い安全に問題はなさそうなので、残りの作業は来年へ持ち越すことに。
ところで「第2牧場」の方は? 杭を打ち、枠をはめ、集めたクリの落ち葉を重ねた上に米糠をふり撒いて発酵をうながす。大の男数人がかりで丸一日、ようやく完成に漕ぎつけたこの牧場。これは牧場というよりは御殿である。ぜいたくなカブトムシだこと。
終礼後には石村夫妻合作のお汁粉が振る舞われた。これが本日、本年の締め。日が傾くにつれ寒さが増す中、参加者はきっと身も心も温まって帰路についたことだろう。いつもながら夫妻の細やかな心遣いには感謝!
来年もよい年となりますように。