月2回の定例活動など、緑のダム北相模のさまざまな活動を紹介しています。
CoC継続審査について
10月31日、神奈川建具組合事務所でCoC(認証材流通)審査を受けました。
(立ち会い:建具組合の箕島理事、佐々木運営委員)。

結果:認証は引き続き有効

但し、以下の指摘がありました。

1、納入計算書にCoC表示が(SGS-COC-2331)欠落している。
対応策について:次回から表示すること

2、CoC認証を持っている甲斐東部材製材協同組合との「業務委託覚書」を取り交わしていない。
対応策について:3ヶ月以内に取り交わして報告すること

また、CoC認証を持っていない建具組合は審査対象外だが、認証を取る方向で検討する(箕島県産木材開発室長)
| kitasagami | 森林認証の取り組み | 22:02 | - | - |
定例活動報告 第226回 (嵐山の森)
 このところ、ぐずついていた天気が嘘のような快晴。日大64名、望星高校11名、学生連合会員11名、緑のダム会員26名、計112名参加。日大は桜井教室の毎木調査(一定面積での樹木状況調査)実習。森現場に慣れていないと思っていた日大生の大量参加を心配したが、5班を編成して真面目で真剣な日大生たちは、楽しげに整然と黙々と、森林調査に取り組んだ。緑のダム会員と、もう森に慣れた学生連合Forest Nova がこれをフォローでした。

 黙々と森を学ぶ若者たちの姿に、担い手の姿を重ねて、彼らに森の現場を提供できることを嬉しく思う。参加アンケートは、学生連合が原案を作成してくれて、次の桜井教室講義時に回収してもらうが、この結果は、当会活動の評価・通信簿になるだろう。活動終了後の“若柳嵐山の森・運営会”は、このような多数・臨時の参加者にどのように対応するか他、短時間ながら意見の交換は有意義であった。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 23:04 | - | - |
東林業林業指導報告
1)概要:嵐山の森の整備や森林活動を続けて行くには,森林整備技術の向上が必要である。
     森林整備の正しい考え方や方法を実地で学ぶ為に,東林業さんにご指導に来て頂いた。
     ご多忙の東林業殿と今後の実地指導についての相談した。
2)日時:平成2007年10月15日(月)13時30分? (3時30分)
3)場所:嵐山(基地およびモマ工房周辺)
4)指 導:河野東社長(東林業)(カワノ社長)
  参加者:緑のダム北相模:石村,斉藤,丸茂,佐々木,川田(記)    

5)林業指導 受講内容 (敬称省略)
石村:趣旨説明:山主が大径木(百年木)の山を望んでいる。
   どのように間伐・除伐・択伐や手入れをし,森を整備していけば良いか教えていただきたい。
   どの木を残したら良いのか,実地で木の選別の仕方を教えて頂きいただきたい。
河野:「良い材木」とは,偏芯していない木である。年輪が中心に来ている木が良い木である。
   芯が真中にあれば,製材した時に曲がりが出ない。
   (曲がりのことを「あて」と言う。「あて」の出ないのが良い木である)
   年輪の偏芯は,日当りや枝付きの多少で発生する。それが原因で製材した時に「あて」が発生する。
   日当りが良い幹の南側が強い。幹の枝の多い方が硬い。
   幹周りの方向による枝の不均一は,風当り・積雪などによっても影響される。
   材にこのような不均一があると,伐倒・製材の時に繊維が切れる。(カンナを掛けた時,光り方が違うので判る)
  ◎枝振りは四方均等に広がっているのが,偏芯のない良い木である。
   北向の山では背中を開けると,年輪の芯が真中に来る。(光が木の四方から均一に当たると良い木が出来る)
  ◎枯枝を作らない。 雑菌・害虫の巣となる。
  ◎年輪の芯が真中に来るように,枝打ち・間伐・除伐を行うこと。年輪の巾はしょうがない。
  ◎このような良い木は幹が真丸くなる。丸い木を育てること。
   20?30年前にきちんと手入れをしている木でないと,50年後は良い木にするのは,難しい。
   直しようのない木は,伐採すること。
  ◎このように考えて間伐すると,林内は均一間伐とは違った間伐になる。(単に均一間伐はしないこと)
   良い木は纏まって育っている。(逆に悪い木も纏まって育っている)。人間と同じ。朱に交われば赤くなる。
   嵐山は,水はけが悪い。植生を見れば判る。栗の木に病気が発生しているのを見ても判る。
   このような山で育った木は「黒が飛ぶ」。(芯が黒くなる)。これは水はけだけでなく,種・苗木にも起因する。
   伐った直後に少しクロが飛んだ材は,乾燥でクロが消えることもある。
   森林の手入れは,一度下草をきれいに刈って,木々を一望できるようにして,選木すること。
   (遠くから眺めて,正しく選木できるようにするために下草刈をする)
   人工林でも,普通50年で10%はダメになる。
   「緑のダム」は商売ではない。勉強である。 地主さんが大径木を望んでいる。
   将来の山は,「見せる山」「認めてもらう山」である。そのためには,キチットやるのが重要。
   残す木と伐る木の選別。頭が尖っているか,丸いか。
(実地指導のため,モマ工房方向に移動)(伐採する木を指示してもらい,テープ巻きを行った。斎藤さん,佐々木さん)
   モマ工房の入口付近の切り株は低く切ること。見た目を良くすること。
   入口の小さい木は伐ること。(イロハモミジ)(視界不良の原因)
   将来は針広混交林にする。
   そのためには,地ごしらえと同じ位に,下草刈をすること。毎年の下草刈。間伐の跡は広葉樹を育てる。
   神奈川県での保安林の間伐は,一度に35%以上は不可に注意のこと。(時期を何回かに分ければよい)
   広葉樹で何を残すか。コナラ,モミジは残す。ケヤキは地形からも良い木である。
   巨木の樹齢表示も行うと良い。
   森の中で何を作業しているか,部外者にも見えるようにすることも重要である。
   山の手入れは,山の上・山奥から始めることが多い。一般の人に見えないため,評価されていない。
   人目に目立つ所から優先的に作業するのが良い。集落に近い所。一望出来るように手入れをする。
   管理用の経路が必要。近くに寄れること。見える範囲は,何時もやること。
   大径木材:「鈴木さん→林業」,「緑のダム→見せる山」 のバランスが必要。
   森内で材の評価をする時は,目線は,上を60%,下を40%眺めること。
   モマ工房の裏にも良い木がある。(1m3(4m長)で40万円?)
   道路と山との境目をきれいにすること。ツタは取ること。
   伐るタイミングは,一度に伐らずに何回に分けると良い。
   本当に悪い木(細い木)を伐ると,残りの木の枝が伸び,がっちりしてくる。森の様子が変わる。
   そこで伐る木を再確認して,次の除伐を行う。
   最低2回に分けて行うと良い。 3年で様子が変わる。
   枝は重心を調整する機能がある。
   高い木の枝を上から伐ると,風による揺れが止まらなくなることがある。下から切ると,そういうことは無い。
   第1回目の除伐は,本当に悪い木を伐る。第2回目は,良い木を残す。
   伐った材は棚積みしておく。(土留めにする)
   下から見て,枝と枝が触るくらい。枝打ちは樹高の上から1/3位枝があること。(枝が少なすぎる木がある)
   杉は胴吹きする。日差しを入れすぎないこと。日差しは適当なこと。桧は胴吹きしない。
   適地適木は広葉樹林についていう。
   足元を綺麗にしてから作業すること。人手をかけること。
   光が少ないと,下草の葉が大きくなる。(葉が大きい木は,日陰に強い)
   モマ工房の裏には比較的,幹が丸い木が多い。高い木は枝が樹高の1/3あると良い。
   風が通ると樹皮が変わる。樹皮の切れ目が縦になる?(風で樹皮が旨く剥がれる為)
   (道路に出て,道路沿いの木の選木をしてもらい,斎藤さん,佐々木さんがテープ巻きをおこなった)
   (河野さんの選木を側で見ていると,少しづつ感じが判って来たが,判断が違う場合もあった。河野さんの選んだ木
   を見ていくと,観点が納得できる)(結果として選木した木は35%を越えたようだ)
   道路との境界線はハッキリさせること。
   見通しの良い森にする為,広葉樹は道路から10m位引っ込んだ所から奥で育てるのが良い。
   作業は下(道路)から山上へと進める。
   木を伐る時は,人を入れない。(通行止めのこと)。(プロの場合は樹高の1.5倍離れることとしている)
   作業[1]下草刈 [2]伐採   (葉枯らしは,冬は3ヶ月以上)
   土手:2段積み。県に山腹用の定規図?がある
   道路沿いは枝打ち高さ3mに揃えること。道路に落葉が無いこと。綺麗にすること。
   (実地指導終了)
| kitasagami | 森をつくる | 23:10 | - | - |
経営運営会 議事録
1)場所:マルモ出版本社
2)参加:石村,丸茂,佐々木,吉田,斉藤,大坪,兼松,滝澤,加藤,前川,川田(記)
3)時間:18時〜21時
4)議題:(事務局の準備資料による)
 1.小原宿活性化会議状況報告
    ・孫山・本陣景観整備取り組み・・・石村
    ・古民家・特産食材取り組み ・・・丸茂
 2.10月7日の小原本陣の森:経路マーキング状況
    関連:小原本陣の森:SGEC取り組み相談
 3.11月3日:本陣祭り相談 
 4.桜井教室受け入れ方法
 5.学生連合からの報告   
 6.前半期実績・分析→重要議題の為,別途とする) 
 7.その他,緑推会長賞 他

5)打合せ経過
議題1.小原宿活性化会議状況報告
石村:小原活性化会議状況を持参資料で説明(冊子)。
  [1]孫山・本陣景観整備取り組み(石村)。
  [2]小原の里活用チーム:古民家・特産食材取り組み(丸茂)
   予算300万円が付いた。相模湖の景観条令の勉強が必要
   小原のやる気を出させる。彼らがやる仕事。
   家を持っていながら,住んでいない人。戻ってきて欲しいが難しい。
   6チームに小原の人が配属された。行政も各チームに入った。NPOも入った。
  [3]甲州古道:斉藤
   小原が動かない。重要性を理解していない。永井(いさお)さんが理解。
議題2.10月7日の小原本陣の森:経路マーキング状況
斉藤:小原の森の経路設定を実施した。町有林内に名栗式で作った。
   基本的にゆったり造った。 (直登案もあるがどうか?)
   (→ 経路の評価は設定どおりでGoodで了解された)
   ・11月10日(土)に小碇(コイカリ)さんと下る。参加者を募集

議題3.11月3日:本陣祭り相談 4.桜井教室受け入れ方法
石村:本陣祭り11月3日(土)
  ・永井さんと石井さんの関係の確認が必要? 
  ・郷土料理(来年,本年はダメ?)
  ・永井さん(プロジェクトの副会長)経由で「トウフのオカラコロッケ」
   コロッケ,油揚げ,仕込み(こだわりの斉藤は,前日から泊り込み徹夜作業?)
  ・10月15日朝 永井さんを訪問し,確認打合せをする。(石井さん,食材他)
  ・去年の模擬店は目立過ぎた?よそ者が目立ってもまずい。気を付ける。
議題4.桜井教室受け入れ方法
斉藤:64人:斉藤案「A,B,C,Dゾーンの調査」
       直径、樹高,樹間距離の推定,生長量の確定,
       結果報告を受ける(間伐調査として基本データになる)
  ・斎藤→桜井先生メールで打合せのこと。
川田:定例の作業は,参加者を確認して対応する。  
   [1]バッファーゾーン整備(継続)[2]水源沢の整備(流れが変わったので復旧)
議題5.学生連合からの報告 
滝澤:フォレストノバより報告4点,
 (1)川崎NFの報告:資料(報告書提出)
   [1]15,535円のクロ(原材料費を控除後)
   「黒字の処分は,学生に一任する」ことで了解された。
   [2]バウムクーヘンの反省
    焚き火により,黒っぽく,苦かった。レシピ(宮村作)で水量が抜けていた為,
    水量を適当に判断したが,濃すぎた。40人分のはずが,22人分しか出来な
    かった。 焼くのに時間も掛かった。
   [3]オイスカの積み木:製品の香りが良い,盛況の為ブルーシートで場所を増設した。
    終了時間が守れなく,混乱した。
   ・麻布大学の学園祭に積み木が必要。
    11月4日相模原市の祭りの後,借りることを交渉する(手配担当:石村)
   ・藤原林業の製作した木床も良かった。
   (石村:緑のダムで,オイスカ開発のトコツミキの製作を検討してみたい)
 (2)ノバの理念と方針(資料提出)
   緑のダムと理念の一致。学生として「森を知る」を追加。
 (3)10月21日定例:参加10人。 5人麻布大,
   学校の屋上緑化用として,アオキ,マンリョウ,ヤブツバキ 各4本を採取予定。
   トラック手配済み。 AM5人,昼1人。    (時計作り準備?)
   準備品:[1]ポット [2]緑化テープ(川田が協力)
  (日大が64名も来るので,炊事担当の増員が必要。会員協力で対応可能とする)
   日大との交流を希望。
 (4)その他
  ・ベンチが壊れた。(壊れる経験も,勉強のうち。見た目のバランスが大事)
   ニュースレター:加藤 10月25日集約(←10/21,10/23?)
石村:川崎NFのニュースは, 毎日新聞,神奈川新聞,サンケイ,東京に載っている。
  ・10月20日相模原シンポが開催される。

議題6.前半期実績・分析→重要につき,別途打合せとし,本日は取り扱わない。
  ・予算→上期:吉田が厳しく監査する。
大坪:水分計は今後是非必要である。
石村:道具の管理がなっていない。メンテナンスが悪い。使い方が悪い。
   買っても使わずに放置されているのもある。買う判断はすぐには出来ない。
佐々木:チェーンソーは代理店を確認した。整備部品を手配する。
    日大生64人のアンケートはフォレストノバが作成

議題7 国土緑推会長賞
   ・出席者:大坪,宮村,前川
   ・緑のダム以外の表彰対象; 小菅村,天命水の会,ウロヨ(北海道)

その他 
  ・10月20日小林住宅の後援:佐々木
  ・市民活動フェスティバル。神奈川の水源を守る。緑のダムも参加。コモレビ(天野)
  ・兼松:モンゴル人が日本の森を見ての話。何故自分の国の木材を使わないのか?
  ・佐々木:チップ:来月作る。腐葉土は,花畑で使う(丸茂)
  ・前川:学生連合を志向している。
  ・川田:10月27日(土)自然観察教室。HPで会員にPRする。
      斉藤意見:林さんとの関係確認→石村
      単に樹木の名前を聞くだけでなく,調べ方,学び方が重要。
  ・斉藤:最近参加者が増えないのは,メール制限のせいではないか?
      アクセス件数は分からないか?
   石村:現在 メールは経営運営会議メンバーだけにしている。増やす予定は無い
  ・川崎ネイチネイチャーフェスティバルの舞台について
    →大坪:来年は事前手伝いの参加は辞退。稼業に支障を生じた。被害大。
     川田:労力に対する成果が見えない。あまりに多大の労力を費やしている。
       (緑のダム,JFEメカニカル,JR貨物)
     石村:トコ積み木の材料として,使いたい。
  ・石村:川崎NFのコンセプトが初期と違ったものになってきた気がする。

  ・団塊世代の参加が必要
  ・地元の林業業者の育成も必要(大神田(オオカンダ)=地元の業者は?)
   森林組合のテコ入れ? NPOはコーディネータである。
        
 以上
| kitasagami | 経営運営会議事録 | 17:08 | - | - |
定例活動報告 第225回 (小原本陣の森)
 10月7日(第一日曜日)は、当会最大の都市部〔川崎市〕に於ける“森林広報:第四回ネイチャーフェステイバル”。その準備のために主力は、川崎の会場設営に出向いた。
 それ故、「雨でも休まない、小原本陣の森」には、精鋭:斉藤・白石・佐々木・石村の4人のみで“林道・作業道経路設営・設計”のために入会地・共有林に入った。このところ天候不順が続いていたが密埴した暗い森の中では、差し込む陽光が味方してくれた。
 午前中、この森:入会地の境界に精通している永井和美さんに道案内をお願いした。午後は、森に腕を上げた斉藤さんを先達に、地形を読みながら“生産林の森つくり”を念頭に経路設計に没頭し順調に“立木マーキング”を済ませた。大久保沢上流では、名不明の茸群落、野生の山葵、沢蟹、ヤゴ、蛙etc。一昨年、整備終了している永井山斜面には、根を張る山アジサイが見事に群生しており、貴重なエビネの群落もある。ファーブル佐々木の曰く「この森もまた、“若柳嵐山の森”同様、楽しい森林環境になりそうだな?」。相模原市はこの森を“相模原・市民体験の森”にしたい意向を持っており、この森を知ってくるに付け、それに相応しい森林であることを知らされるのだ。

* 小原本陣の森:整備前・整備後
 今年3月、「緑のダム・湘南の森」の整備をしていたら散歩していた人から「余計な事をするな」と食い下がられ、何んと説明しても承知せず困った。FSCアンケ?トでも間伐などせず自然のままにしたほうが良いと言う人がいる。
 今の日本の森林は、木が売れないから手入れをしないと言うことで荒廃の一途を辿っており、特に私有林は酷い状態だ。手入れの方法として間伐と言って木を間引きして伐るが誤った認識から間伐を自然破壊だと騒ぐ環境団体もいる。特に都会で公園掃除などをしている人たちにこの傾向がある。本人たちは思い込んでいるので間伐の必要性を言ってもなかなか理解してくれない。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(小原本陣の森) | 23:00 | - | - |





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