月2回の定例活動など、緑のダム北相模のさまざまな活動を紹介しています。
定例活動報告 第505回 (嵐山の森)
 いよいよ師走を迎えるが早いもので年々月々の流れを早く感じる様になる。今回は各班ごとの活動とした。森林整備班は嵐山基地に残した間伐残材の片付け作業を行った。
A:モマ小屋前にて薪用に乾燥させている材、B:木工班小屋前に積んだ材、C:林道横に積んで集積させた材、これらでA+B+Cで約120本で約50立法メートル近くを基地に移動させる作業を軽トラを使って4名で行った。割としっかりしており活用出来そうな材50本と薪用の丸太100本を永井さんの梅林まで運んだ。残りは来年2月に知人の木材木材破砕車にお願いし、チップ加工にする。その後お花畑班の畑に埋まった大谷石の板(一部が相当重い)の運び出しを手伝った。12/10〜12/11で東京ビックサイトで開催されたエコプロダクツで知り合ったフォレストセイバー研究所の林哲久代が当団体を訪れた。我々の活動や竹林の相場を見て頂いた林氏は竹炭や竹細工のほか竹の燻製を作る活動で木コン賞受賞され、強度を持ち、長持ちする光沢のある竹を作る特許申請中の材で竹が欲しいとのことで今回を期に緑のダムに参加することになった。作業終了後はみなさまと楽しく会食した。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 16:31 | - | - |
定例活動報告 第504回 (嵐山の森)
 この日も嵐山の片付けの続き。御花畑班の畑の大谷石を片付けてほしいと地主さんからの依頼。大谷石、とにかく大きく重い。ちょっと気を抜くと腰にきちゃいそうで、4人1組で運ぶことに。こちらも切っておいてと依頼されていたサルスベリの幹で支柱を作り、スリングベルトを通す。こんな重いのに2本の幹で支えられるため、広葉樹はすごいと感動。おおかた、できた、と思ったら、奥からかなりの量が「埋まっている」。展望台を作るためだったとのことで、これは次回に行うことに。
 後半はこれまで貯めてきた薪と丸太の移動。小原の森の永井さんがお持ちのスペースに仮置きしていいということで、軽トラで4往復。丸太の間には間伐材の小屋を作った時の屋根の部品だった角材を利用。ついつい後片付けばかりというイメージを持ちがちだが、あれやこれやを再利用、再使用して、新しい活動に生かせたのが救いだった。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 16:34 | - | - |
定例活動報告 第503回 (嵐山の森)
 第3日曜日の活動は、嵐山の残材を片付ける!をテーマに一応、これまで地球環境部に参加してきたオールスターで作業する、という号令のもと中学生から大学生が集まりました。一応、各学校3年生は免除としたこともありましたが、一気に片付けを実施できそうなメンバーが集結しました。森林整備班とも合流し、まずは嵐山へ。山の中から農道脇までは運んであった材を、製材していたとして活用できるもの、スウェーデントーチとしてForesTo Classが使えるもの、薪にしかならないもの、薪にもならないものに分けていくことにしました。これまで数年に渡り、森に参加しているベテラン揃いだった今日は、今何をすべきかわかっているので、作業は本当にスムーズでした。私もついついチェーンソーで玉切りに夢中になってしまっていましたが、その脇で分担作業がどんどん進み、あっという間に目的が達成され、気づけば、キンドリングクラッカー大会が始まっており、見る見る薪が積まれていくのもそれはそれで圧巻でした。
 その後、次の週末に東海大高輪台高校がSSHを行うフィールドの準備を行いました。これまで嵐山をベースに年1回森林実習を行ってきましたが、活動地の変更に伴い、この活動も長福寺知足の森に移すことになりました。ただ、活用しようと思っていた斜面までの道のりが草が伸び放題であるため、少なくとも集合場所までの道を確保する、を目標に数人でそちらに移動しました。まだ境界線が確定していない部分があったため、本当に人が通れるだけの草刈りとし、作業を行いました。(その後のGPSで活動地がほぼ確定できたので、作業道を整備しただけであることも確認できました。)この斜面もかなりの期間手入れがされていなかったようなので、今後、同校の活躍により、全体像が明らかになっていくのが楽しみです。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 16:29 | - | - |
定例活動報告 第501回 (嵐山の森)
 第3日曜日の活動は、まずは望星の森を目指すことに。望星の森はそもそも土砂崩れが起こった斜面であるから、実はあきらめムード。森林組合が作った砂利道から森に一歩入ったところから大きな異変が。いきなり1mはあろうかという大きな溝(1枚目)。もともと雨が降ったら水が流れているだろうなと思っていたところが。考えてみたら森の入り口にある沢も沢でなく「湖」になっていた(2枚目)。ここで異変に気づくべきでした。さらに森にわけ入って行くと、いつも丸太を積んで仮置場、としていたところは風景が一変していました。斜面の上から土砂が流れてきて仮置場の脇の作業道を全て削り、深いところでは幅3mくらい、深さも2mはあるくらい削れてしまっていたのです(3枚目)。そして削れた崖の脇からは湧き水が染み出し、新しい沢ができてしまったいるのです。大雨で一時的に雨をためこみ、それが出てきているとはいえ、衝撃的な光景でした。そして、その新しい沢を登りながら望星の森を目指すと、そこはまるで何もなかったかのようにいつもの望星の森が(4枚目)ではこれらの土砂はどこから?と望星の森で考えていると、こっちこっちと呼ばれて行ってみると、大きく崩れた跡が。望星の森と、その後に高井戸中で間伐した斜面との間の上部、すでに神奈川県に売却されてしまった斜面が大きく崩れ、下に向かって大量の土砂を流していたのです。そのすごさを物語っていたものを粟田さんが見つけていました。崩れた斜面の脇の木に2m以上にも渡って泥がついているのです。崩れた勢いで巻き上がった土砂がここまで付着している、すごい勢いで崩れたのがわかります。
 その後、嵐山で水源、と呼ばれるところも様子見に行ってみました。ここはちょっと雨が降ると沢として出現するのですが、ここも風景は一変していました。道路脇の「湖」になっていたところの上流にあたるのでそれなりに水は出ていると思いましたが、ここも水の勢いがすごく、土砂を全て流し、いわゆる基盤岩まで露出していました。以前桜井先生に山は崩れるものだから、と教わったことがありましたが、その規模には驚くばかりで、まだまだ山のこと、知らないことばかりなのだと思いました。
 午後からは長福寺の方へ移動し、作業の続き。お花畑班が取り組んでいる斜面は特に問題なし、その下の竹林は、というと、かなり竹が折れたりして、夏の体験学校時に整備したと思っていましたがまたひどい荒れよう。しかもその奥の斜面が大きく崩れており、当面は近づくことはできなそう。ここは近々桂北小学校の5年生が体験間伐するので、安全に作業できる範囲を確認。後日、小学校の先生に見てもらい、実施の予定とした。
 そこから長福寺へ。物置の奥が崩れてしまっているとお聞きしていたのでその片付けをすることに。土砂により物置の一つが押し流され、もう一つの物置を押しつぶしかけていました。間にある楓の木がかろうじて物置を止めており、本会の物置を守ってくれていました。潰れかかった物置をなんとか掘り出し、移動するところでこの日の作業は終了。物置自体はなんとか形を保っているので、扱いは長福寺さんの判断次第ということにしました。

 わずか一日の作業でしたが報道されているようにかなりの被害が出ているようです。今回向かうことはできませんでしたが、底沢の方が被害が大きいようで、いまだに入ることはできません。街の中も自衛隊車両を見かけますし、会としてお手伝いできるところから復旧のお手伝いができればと考えています。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 16:25 | - | - |
定例活動報告 第487回 (嵐山の森)
嵐山の木材搬出!背水の陣の3回目

先月に続き嵐山の材搬出について取り組みました。
 “単線循環式軽架線”という林業での手法を用いて最後のチャンスとして活動しました。土曜日にしっかりと時間を取り設置を入念に行う。
 しかし、前回のワイヤーの絡まりが巻きすぎが原因だと思いましたが、少なくしてもどっちかに引っ張られてしまい絡まりが発生。仕方なくワイヤーを1本でつなぎ、そこに動力装置の力を使って木材を引っ張るように変更しました。
 軌道修正させたため、翌日の日曜日まで準備が必要となってしまいましたがなんとか動力を使って1本を搬出することに成功。
 その後は、中学生の人海戦術にも助けられワイヤーを伝いながら材を次々に搬出させていきました。
 3分の1程度を出したことになりましたが、朝のビハインドを考えると、なかなかのペースだったと思います。
 暖かくなった4月からは年間の活動計画も立てていき、入山からの作業道の着手か新たな散策ルート確立に寄与していきたいと思います。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 23:24 | - | - |
定例活動報告 第485回 (嵐山の森)
 冬の間は嵐山は下草の刈り込みもなく、花畑の一角に積み重ねてあった伐採後の廃材の片付けも終わっていたので、花畑班(といっても参加は薄井、岡田の2名とリーダーの丸茂さん)は木工小屋の解体に参加。今回は棟梁の長谷川さんも、いつもエネルギッシュな小林理事もいない中、骨組みだけとなった小屋の解体に挑みました。木工・森林整備班を中心に10人ほどでの作業でした。
 骨組みだけとはいえ、さすがは伝統工法に則って丹念に組み立てられた構造。台座も棟木もしっかりと貫や楔で固定されていて、一辺を外してもそれぞれに自立しているほどに頑丈。倒す方向を決めて、その下を片付け、ロープをかけて引っ張りながらその側面の柱ごと倒すことに。
柱と棟木を固定する貫や楔は適当な長さの材を挟んで油圧ジャッキで棟木ごと持ち上げて力任せに抜き挙げる作業。
 万一、作業している人の方に倒れれば、怪我も危ぶまれるため慎重な作業でした。こうして、全ての構造材を倒してから地上で解体を繰り返し、柱を一カ所に集め、黙々と釘を抜いてかたづける部隊もいて、思ったよりも順調に、皆、怪我もなく作業を終えることができました。
 花畑班はどちらかというと、構成員は力仕事には向かない高齢者で、いつもは坦々とすすめる作業が多いのですが、久しぶりの力仕事でした。森林作業はたまにはこうした目に見える成果の伴う大仕事も楽しいもの、と身体中の筋肉の悲鳴に耐えながら、満足感にひたることができました。
 地球環境部は都立入試や定期試験前ということで中高生の参加がなかったため、私個人はフォレストクラスの材の搬出のお手伝い。と言っても材そのものは地球環境部が切ったものであるので、お手伝いは当然のことです。詳細は滝澤さんの報告に任せるとして、この材が今後どのようになるかについてご紹介したいと思います。第1弾の材はすでに地元のMORIMOを通して製材所へ運ばれています。軽トラ1杯分を土場に運び、製材後に回収、現在は私の職場のある東京学芸大学でさらに乾燥を続けています。これまで中学生にはまな板などを作ってもらい各自で使ってもらっていました。今回はさらに発展させ、デスクラックを作ってもらおうと考えています。ホームセンターで脚だけ購入して、製材の仕上げ後各自で取り付けてもらいます。ちなみに脚を長めのものにすればあっという間にベンチに。これも私の職場の理科実験室で試験的に使っており、大学の先生方や授業見学の保護者の方が当たり前のように座っていただいており、安全性の確認も済んでおります。3月中には木工大会を予定しております。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 23:23 | - | - |
定例活動報告 第483回 (嵐山の森)
 いよいよ課題の乾燥小屋の解体の日が来た。お願いしていた大工の長谷川棟梁が10:00に嵐山の基地にお越しになったので、早速作業に移る。中高生の材の運びだしの続き作業以外は全員が乾燥小屋に結集し長谷川棟梁から作業手順の説明を受け分担場所に分かれ作業を始めた。まず、防水シートを左右撤去(撤去された防水シートに打たれた釘や鋲を抜く係あり)。
 次に野地板を剥がすのが大変であった。2,500本位の釘で止められているため分担して、しかも野地板の原型を極力残し、再利用できるよう努めた。
 次に垂木(たるき)を取ると、通し柱と棟木だけの原型が出現した。問題は柱と棟木の貫をどの様にして抜くかが我々素人の疑問であったが、プロの大工からすると、いとも簡単なことだった。
 午後の作業進行は、雨や雪に対処するため屋根の片方部分を残し、その下に機材を移すことを考えたが二週間後の事で天候がどのように変化するか微妙なので午後から一気呵成に反対側の半分も解体し、柱と棟木の構造だけにしておくことにした。今日は交流センターで新年会が予定されているため時間通りに終わらせる必要があったからだ。
 何とか時間内に終了させと事ができたことは満足であった。貫を簡単に抜く方法とは、屋根の構造体から母屋(棟木に並行している太い横に走る材)と棟木を取ると束石に乗る
 柱とそれに掛かる太い棟木だけになるので、束石毎横に倒した後、柱に貫かれた棟木を地上で抜くことができるというのがプロの教えであった。
 整備班の仕事は思った以上に進んだ。乾燥小屋に入っていた資材にブルーシートを掛け雨や雪の防止策として作業を終えた。新年会には多くの参加があり新年度の活動の安全と進行を誓い無事終了した。長谷川棟梁には知恵を授けて頂き大変感謝しています。ありがとうございました。
 今月の地球環境部の活動は望星高校中心となった。ということでせっかくの機会だから、と桜井先生に見ていただき、2009年に望星高校が植えた杉のチェック。いわゆるビール瓶の太さになって来たので、間伐が必要か、そのポイントについて教えていただいた。結果からするとまだしなくてOK。枝の張り方、広がり方、枯れ上がり方を見るとまだ大丈夫ということ。面白かったのは、おそらくもともと生えてきたカラスザンショウの方が成長が早く、その周りだけ杉の成長が明らかに遅いこと。日光を奪われ競争に負けた姿がはっきりと観察できて、造林的には切ってしまって構わないのだろうが、学習用に残すことに。続いて、少し望星の森を登った脇にあるこれも2010に植えたケヤキ50本。日当たりも良くなくかなり枯れてしまっていた。が、背丈を超えて頑張っているものが見つかっていたのでこれを皆で探し、テープで誤伐されないようにする作業。葉がついていればすぐわかるのだが、幹だけで判別。なかなかの高難易度。葉が出始めてきたら再度確認することになった。午後からはForesTo Classの搬出の手伝いを、と考えていたがまだそこまで作業が進んでいないということで作業道沿いの間伐を2本。まだきちんと取り組んだことのない間伐作業に苦戦しながらも望星高校の手で無事に終了。基地に戻り、いよいよこれまで搬出した材を製材に出すために軽トラに積むぞ、となったものの、よく見ると右前輪が潰れている!新車だったような気がするのだが扱いが荒かったためか、なんだか申し訳ない。ジャッキアップし、予備タイヤと交換し、そのまま駅前の整備工場へ入院。後日回収し、MORIMOの製材所の仮置場に搬入。近々板となり帰ってきます。3月末に学芸大で木工大会を予定しています。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 23:01 | - | - |
定例活動報告 第482回 (嵐山の森)
 今月も、第3日曜日の定例活動に30名以上の参加者が集まりました。森林整備班は活動拠点の移動のための準備。モマハウスと呼んできたハンドメイドの木工小屋の解体。倉庫部分を壊し、屋根を外し、あっという間に、更地に。名残惜しい気持ちも大きかったですが、新しい活動への飛躍、ということで黙々と作業を進めました。地球環境部は今回も欠頂木等の間伐、集材を行いました。今回も学大小金井中生に加え、三鷹二中、その卒業生と多摩美の学生も参加しての活動となりました。今回の目的はズバリ、電話線脇の間伐。しかもその木は電話線側に傾いてしまっている。これを処理するためには、チルホールという手動ウィンチを使い、垂直に戻しながらの間伐になる。ロープワーク、滑車もきちんと使えないとチルホールは使えない。しかも以前、チルホールの勘所がわからず、思いっきり力をかけたため、ロープを切ってしまったことがあったため、参加者は皆緊張した面持ち。まず練習にと、目的とした木のすぐ脇のもう少し小さくて細い似たような状況でチルホールを試す。木自体は私がチェーンソーで切ってしまい、そこは省略。無事にその木は狙った方向に、チルホールによりゆっくりと倒れた。これなら、と本番に木にロープをかけ、定滑車、動滑車とつないでいった。今回初めて参加した小金井中の3年生が受け口を作ったところで、慎重にチルホールで引き、木を垂直にした。これで一安心。ゆっくり、ゆっくりとチルホールを引き、無事に間伐完了し、生徒からは歓声が上がっていた。あの時、チルホールに失敗し、高校生になって森に通っている生徒は特に感慨深そうだった。午前中にモマ工房の解体に取り組んでいた森林整備班や桜井先生も合流していただき、集材を進めた。モマ工房は綺麗に片付けられ、いよいよ嵐山の撤収も間近になってきた。この丸太は板にし、足をつけたのち、ベンチとして活用する予定。宮村 連理(本会、副理事長)
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 00:27 | - | - |
定例活動報告 第480回 (嵐山の森)
 今月も、第3日曜日の定例活動に30名以上の参加者が集まりました。森林整備班は活動拠点の移動のための準備。モマハウスと呼んできたハンドメイドの木工小屋の解体。倉庫部分を壊し、屋根を外し、あっという間に、更地に。名残惜しい気持ちも大きかったですが、新しい活動への飛躍、ということで黙々と作業を進めました。地球環境部は今回も欠頂木等の間伐、集材を行いました。今回も学大小金井中生に加え、三鷹二中、その卒業生と多摩美の学生も参加しての活動となりました。今回の目的はズバリ、電話線脇の間伐。しかもその木は電話線側に傾いてしまっている。これを処理するためには、チルホールという手動ウィンチを使い、垂直に戻しながらの間伐になる。ロープワーク、滑車もきちんと使えないとチルホールは使えない。しかも以前、チルホールの勘所がわからず、思いっきり力をかけたため、ロープを切ってしまったことがあったため、参加者は皆緊張した面持ち。まず練習にと、目的とした木のすぐ脇のもう少し小さくて細い似たような状況でチルホールを試す。木自体は私がチェーンソーで切ってしまい、そこは省略。無事にその木は狙った方向に、チルホールによりゆっくりと倒れた。これなら、と本番に木にロープをかけ、定滑車、動滑車とつないでいった。今回初めて参加した小金井中の3年生が受け口を作ったところで、慎重にチルホールで引き、木を垂直にした。これで一安心。ゆっくり、ゆっくりとチルホールを引き、無事に間伐完了し、生徒からは歓声が上がっていた。あの時、チルホールに失敗し、高校生になって森に通っている生徒は特に感慨深そうだった。午前中にモマ工房の解体に取り組んでいた森林整備班や桜井先生も合流していただき、集材を進めた。モマ工房は綺麗に片付けられ、いよいよ嵐山の撤収も間近になってきた。この丸太は板にし、足をつけたのち、ベンチとして活用する予定。
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 23:20 | - | - |
定例活動報告 第478回 (嵐山の森)
 この度、相模湖・若者の森づくりの活動で、ForestGood2018 間伐・環境教育部門で林野庁長官賞を受賞させていただくことになりました。受賞に際して、「中高生による本格的な間伐、間伐材によるつみ木製作とそれによる木育なども行っており、メンバーの中からは森林・林業関係に就業する者もあり、人材育成の成果も期待される。 」、「森林再生のNPO法人として有名な団体だが、森林、木材の有効性と間伐の必要性を、特に次世代に意識的に伝承する取り組みとともに、若者が興味を持つGPSや全方位カメラなど先進技術を先取した森林再生活動を評価したい。会員の多くが定年者ら年輩者で自らの価値観で若者に一方的に意義を教えるのではなく、若者の興味をひ くことで、さらなる若者の参加者の増加につながる好循環がヤマの現場で形成され、 他に波及させるモデルとなり得る。」などのコメントをいただきました。現在、ECOM駿河台で12月7日まで受賞者展示、その後、林野庁でもポスター等が掲示されます。また1月には受賞式があるということですので参加させていただく予定です。若者が実際に森で活動するには多くの課題がありますが、会員を始め内外の皆さまのご支援あっての受賞です。この場を借りてお礼申し上げます。

 秋晴れ、晴天の今年最高ではないかと思われる好天の中での活動日だった。大学生は国家試験前のため少なかったが、中高生と初めて参加されたが学芸大の二人、大月で観光農業をされている若者5名が参加され、若者集団に包まれた一日であった。森林整備ではモマ工房という木工班の基地になる小屋であるが、流石に丁寧に建てられた小屋である。
 しかし基地の移動の為壊さなければなら無くなったので、本日いよいよ決行である。10名程人材が集まったので、屋根の解体から始め補強壁、床と取っ払っていった。その後は滑車とロープで一気に倒壊させた。裏に隠れた材木は15年以上経ってるにも関わらず、とてもしっかりしていたので大事に保管し、新基地でベンチや整理棚の制作に使うことにした。
 所要時間は正味2時間程度であっけなく終了した。栗のイガを避けて座り日差しの中で昼食を取った後は、B地区の材の運びだしを中高生に混ざって活動した。相当の材があるのでもう少し時間が掛かりそうだ。マッシュプーリーの出番が来たようだ。お花畑班のモッコウバラも一つ一つポットに移し替えて移転の準備は着々と進んでいる。モマ工房を守ってくれていた。(報告:小林 照夫)
 私は、今回初めて嵐山での森林整備に関わる活動に参加した。活動内容についてはスギの間伐、伐採されたスギの運搬、小屋の撤去作業など研究室の先生より事前に説明されていたが初めての参加でもあり実際の作業がどのようなものなのか少々不安でもあった。
 午前中は小屋の撤去作業を手伝った。小屋の屋根にはしごで登り、バールでスレート瓦を剥がすなど経験したことの無い作業でもあり最初はなかなか上手に出来なかったが、他の参加者の人達に丁寧に教えてもらいその後は手際よく作業に取り組むことが出来た。
 昼食後は今回一緒に嵐山の活動に参加された先輩がサークル活動で学園祭に使用する積み木の製作を手伝った。その後、他の方が行っていた伐採したスギを一か所に運ぶ作業を手伝った。伐採されたスギは、まだ伐採されてあまり時間が経っていないようで湿っており、4人で運んだが想像以上に重かった。今回経験した作業はどれも大変で疲れたが、終わった後はとても達成感があった
 今回初めて参加し、森林を整備してゆくためには「多くの人手」そして「地道な活動」が必要であると感じた。またその活動の大変さも実感した。当日中学生が参加していたが、彼らが作業をしている姿をみて林業にとって、また将来に渡り森林を整備していく為には若い人達の力がこれから一層必要になるとも感じた。(報告:神 智公、麻布大学3年)
 この日は午前中に間伐、午後はこれまで間伐した材の整理を行った。材の整理は他の方が書かれている通り、かなりの量があり、年度末までには、という作業であるが、私の勤務する学芸大小金井中で10月末に行われる学芸発表会で使用するビデオで間伐シーンが足りない、ということで、急遽数本間伐させてもらった。間伐自体は一瞬例により掛かってしまったが、この日は大学生の参加が多く、そのパワーによりあっさり外れた。その材も2mごとに玉切りして、農道沿いまで運び、いつでも使える状態にした。午後からはこれまで点在していたいくつかの仮置場の集約である。ここは何よりも人の数。2mに切りそろえ直すために測る人間、切る人間、運ぶ人間、それを交代交代で2チーム。誰というわけでもなく自然にチームがわかれ淡々と作業が進む。結果、森林整備班や桜井先生にもお手伝いいただき、表紙写真のようなところまで作業が進んだ。本当にあと少しでこの地区の作業も終わる。この材をどう活用するかが、次の課題である。(報告:宮村 連理)
| kitasagami | 森をつくる、定例報告(相模湖・嵐山の森) | 00:23 | - | - |





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